【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年06月02日

【帰国レポート】セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、モンテネグロの旅

<2025年5月14日~5月24日 11日間 添乗員:東京 山口 亨>

<5月14日発 添乗員:東京・山口 亨>

旧ユーゴ時代に起きた民族紛争のイメージを払拭しきれない三か国。実際に訪れてみても、爪痕がいまだに残っている部分もあります。しかし、西欧・中欧諸国では見ることができなくなった、昔ながらの雰囲気がそこかしこで感じられます。たしかに、観光地化してしまった大都市や地方都市もありますが、少し郊外に出れば、観光客がほぼいないところばかりです。旅をする感覚を取り戻すことができる、そんな三か国でした。

西の文化も感じるセルビア共和国

セルビアはオーストリア・ハンガリー帝国の影響が、今回訪れた国の中で一番色濃く残ります。また、ベオグラードにはNATOの空爆跡をそのまま残す建物があるなど、20年ほど前の内戦の悲惨さも感じられました。
一方で、再開発が非常に進んでいるのもセルビアです。中国やロシア、そしてアラブ系資本が入ってきて、最新の町づくりやインフラ整備を行っています。また、マクドナルドやスターバックスなどアメリカ企業も進出していました(ボスニア・ヘルツェゴビナとモンテネグロでは見られず。バーガーキングはありました)。バルカン半島の国で、これから一番変化してゆくのがセルビアだと思います。早めに訪問することをお勧めします。

ドナウの流れを見下ろし、ノヴィ・サドの歴史を語るペトロヴァラディン要塞
19世紀初頭から第二次世界大戦までセルビアを治めた王室カラジョルジェビッチ家の霊廟である、オプレナツの聖ジョージ教会
ノスタルジックな鉄道シャルガン8の旅では、途中下車も楽しみます。駅舎は映画のセットで約20年前に作られました
約100年前に作られた客車に揺られ、鉄道小旅行へ繰り出します

東と西のサラダボウル、ボスニア・ヘルツェゴビナ

ボスニア・ヘルツェゴビナは、1つの国の中に2つの共和国、1つの特別行政区があります。そして、8か月ごとに国家元首を輪番で交代させる変わった制度を持つ国です。民族ごとに異なる共和国と行政区を持たせた結果なのですが、モスタールで20代のホテルスタッフに話を聞いたところ、「変な制度だよね、この制度を存続させる理由はわからない」と言っていました。民族間の過去の遺恨はあるのでしょう。しかし、若者にとっては関係ないことになりつつあるようで、とても良いことだなと思いました。インフラ面の投資が外資から行われているものの、今回訪れた中で一番素朴な雰囲気が残る国でした。

ノーベル文学賞を受賞したイヴォ・アンドリッチの『ドリナの橋』の舞台でもあるヴィシェグラードの橋
サラエボの職人街バシュチャルシヤでは現役の職人さんが銅器を加工しています
絵に描いたような水辺の風景が広がるブラガイ村
雨に降られたモスタールでしたが、思い返せば趣があるような…
川面が鏡のようになり、旧市街が美しく映ったトレビニエ
トレビニエの外れにあるアルスラナギッチ橋の優美な姿

変化の予測が不可能なモンテネグロ

今回巡った三か国の中で、最も現代的な部分があり、しかし、最も旧ユーゴ色を感じた国がモンテネグロです。最も現代的だと思ったのは外国人の働き方です。物価が安いため、低所得のトルコ人やロシア人がリモートワーク先としてモンテネグロに移り住んでいるのだそうです。特に首都のポドゴリツァは、この影響で近年人口が急増。外国人が多くなった結果、バーガーキングが進出したほどです。
一方で、なかなか融通が利かない人が多いのもモンテネグロ。地元ガイドも「よく外国人からモンテネグロ人は働かないと言われるけど、それは本当」とさえ言っており、旧ユーゴ時代の感覚の人が多いと感じました。しかし、サービス精神旺盛な人がいるのも事実。これからどのような国になるのか楽しみになりました。

タラ渓谷に架かる見事な5連アーチのタラ橋
渓谷の新緑とエメラルドグリーンに輝くタラ川の流れ
急峻な山に囲まれたからこそ守り抜かれたコトル
傘でデコレーションされた一画も絵になるコトルの旧市街
モンテネグロの地元の人が多く集うペラストの町
モンテネグロとアルバニアの国境を成すシュコダル湖も訪れました

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