【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年05月16日

【帰国レポート】美しきクロアチア・スロベニアとモンテネグロの旅

<4月20日発 添乗員・東京支店 笹島侑弥>

<2025年4月20日(日)~4月30日(水)11日間 添乗員:笹島侑弥>

 今回添乗員として同行させていただいたのは、スロベニアからクロアチア、モンテネグロの3か国を巡る弊社でも定番となっている人気コースです。昨年は秋に訪問し美しい紅葉を見られましたが、今回は4月末という新緑のベストシーズンで、かつ本格的な観光シーズン前でしたので、各観光地ともそこまで混みあうことなく見どころを回ることができました。

”カルスト地形”の語源になったスロベニアの鍾乳洞へいざ潜入

 最初に訪れたのはスロベニア。このエリアは広大な石灰岩の大地でできており、長い時間にわたって浸透した雨水によっていくつもの地下河川や洞窟が作られました。特にスロベニアのクラス地方は地名そのものが「カルスト地形」という地学用語の語源となったほどです。そんなスロベニアの洞窟の中でも圧倒的な人気を誇るのが、長さ27キロメートルのポストイナ鍾乳洞で、観光用にトロッコ列車や遊歩道が整備されており、本来は洞窟探検家しか見られないような景色をお手軽に見に行くことができます。

まずはトロッコに乗って洞窟内部までの2キロメートルを約10分で進みます
洞窟内は安心の日本語オーディオガイド付き。一本道で迷う心配もありません
鍾乳洞内で最も美しいと言われる石柱、通称「ブリリアント」は一見の価値ありです
約2キロメートルの散策では、様々なタイプの鍾乳石に出会うことができました

ローマ遺跡に中世の町並み。様々な文明・文化が交差するスプリット旧市街へ

 旅の中盤以降は、クロアチア南部のアドリア海沿岸部であるダルマチア地方の町を巡ります。どこも美しい町ばかりですが、特に私のお気に入りはクロアチア第2の都市、スプリットの旧市街です。ここには4世紀のローマ皇帝ディオクレティアヌスの宮殿がありましたが、後に荒廃し近くの町からやってきた人々がここに思い思いに家を建て始めたため、今では2つの文明が混ざり合ったような不思議な町並みを見ることができます。ローマ遺跡は数あれど、このような景観が見られる場所はそう多くありません。

ペリスティルはローマ時代に町の中心だった広場で、当時石柱が並んでいた場所は、そのまま中世に住宅の壁として使われました。ちなみに赤っぽく見える石柱はローマ時代にエジプトから持ち込まれたものだそう。歴史を感じる一角です
町は完全な四角形をしており、各辺にはこのような門が備わっていました
ローマ時代の遺構を探しながらの裏路地探検も楽しいです
スプリットでは男性4人コーラスによって歌われる「クラパ」という伝統音楽があります。散策の途中に耳を傾けてみるのもまた一興です
ダルマチア地方由来とされるダルメシアン。かつて馬の先導犬として活躍し、『101匹わんちゃん』によって再び人気となったそうです

訪れる機会の少ないクロアチアの首都ザグレブへも立ち寄りました

 クロアチアの首都ザグレブは内陸部に位置し、訪れるツアーもそう多くはないのですが、見どころはたくさんあります。今回はお天気にも恵まれ、美しい旧市街の散策をゆっくり楽しむことができました。

旧市街の玄関口「石の門」で見られる聖母マリアのイコン。町が全焼した18世紀の大火で奇跡的に無傷だったことから、巡礼地として人気です
聖マルコ教会は13世紀に建てられた教会。屋根に葺かれたタイルはクロアチアの各地方(左)と開かれた町ザグレブ(右)を表します

 このページではご紹介しきれないほど、毎日が見どころの連続となるコースです。訪問する町はただ美しいだけでなく、この地域を支配してきたローマ帝国やヴェネチア共和国、オーストリア帝国などの痕跡を色濃く残し個性的。加えてこのバルカン半島という土地は宗教や言語など、様々な点でヨーロッパ東西の境目でもあり、争いの舞台にもなってきました。ヨーロッパの町並みや世界史がお好きな皆様に特におすすめしたいツアーとなっております。今年の秋にも同ツアーの設定が決まっており多数お声をいただいております。ぜひご検討ください。

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