【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2024年10月29日

【帰国レポート】未知なる国 東ティモール探訪の旅

東京支店 吉田義和

<2024年10月8日(火)~10月14日(月)7日間 添乗員:東京支店 吉田義和>

 第2の都市バウカウに新ホテルが完成し、いよいよ東部までご案内が可能となった東ティモールへ。今期2本目のツアーから帰国いたしました。赤道に近い南国とはいえ、乾季の爽やかな気候の中、美しい自然や温かな人々との交流を楽しむことができました。

東ティモールの東端 ジャコ島へ

 東ティモールには日本の円借款で作られた国道1号線という幹線が東西に走っており、その道を一番東まで走った東端がトゥトゥアラという町です。ここまではバウカウから4WDを利用して4時間の道のりです(途中まだ舗装整備が不十分なところもあります)。トゥトゥアラからボートで渡ること10分でジャコ島に到着。ジャコ島はこの地方の聖地で、人工物は一切建ててはいけないという風習が残る、手が一切加えられていない完全なる無人島です。南北ティモール海の潮が交わる場所柄、非常に透明度の高い海を見ることができます。砂浜はサンゴの砂でできていて、ほのかなピンク色を帯びた美しいビーチが広がります。文字通り「何もない」ところですが、何もないからこそある美しさを感じた訪問でした。

ジャコ島へはボートで10分ほど。船から見る海の透明度も素晴らしいもの。
「何もない」美しさがあるジャコ島

ファタルク族との出会い

 東ティモールは、長野県程度の国土ながら地域ごとに異なる風習や言語を持つ部族が多く暮らしています。ジャコ島周辺に住むのはファタルク族という民族です。かつては祖先信仰を行い、独特の文化を持っていました。後述の伝統儀式小屋もそのひとつです。ジャコ島に渡る前には、ファタルク族の人々が伝統衣装に身を包んで踊りで歓迎してくれました。衣装はタイスといわれる織物で作られていて、黒字のタイスはこの地独特のものとのこと。服装でどの部族かがわかるそうです。ジャコ島から戻り昼食をとったあと、いざ帰ろうとすると、ずっと待っていてくれ、今度は送別の踊りを披露してくれました。

ファタルク族歓迎の踊り トゥトゥアラにて
タイスはホテルやマーケットでお土産としても購入できます(写真はホテルティモールにて)

東ティモールのシンボル 伝統儀式小屋

 バウカウからジャコ島への移動の途中、ロスパロス県には、特徴的な形をした小屋があります。この地に住むファタルク族の伝統の儀式小屋です。現在は国民の99%がカトリックというキリスト教国ですが、ポルトガルの来訪前は先祖崇拝などのアミニズムが信仰されてきました。この小屋はその名残り。内部は男女左右に分かれて座り、天高く台形上に造られた屋根に祈りを捧げるつくりです。現在は民家として使われることもあり、その場合は屋根は貯蔵庫として利用されます。海辺の広場に荘厳に建つ儀式小屋は、ティモールの人々の誇りを表しているようでした。この建物は東ティモールのシンボルとなっており、イラストは様々な場面で見られますが、本体はロスパロスまで足を延ばさないとご覧いただけない貴重なものです。

ロスパロスの海岸沿いに建つファタルク族の儀式小屋
コーヒーについてくる砂糖のパッケージにも描かれています。

旅の幅を広げたバウカウのポサーダ新館

 ジャコ島や儀式小屋、ファタルク族との触れ合いなど東ティモールの原風景的な景観を見られるようになったのは、バウカウにできたポサーダの新館の存在が大きいところです。バウカウ旧市街の中心にある「ポサーダ・デ・バウカウ」はポルトガル時代に建てられ、当時のままの姿を保って雰囲気満点。本館は部屋が狭くダブルベッドのためグループ利用が難しかったのですが、裏にできた新館は客室も広々としており快適な造りでした。 

ポサーダ・デ・バウカウの新館ができたことで旅がぐっと快適に
ポルトガル時代に建てられたポサーダ・デ・バウカウ

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