【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2024年10月24日

【帰国レポート】ポルトガル ドウロ渓谷のぶどう畑と周辺の村々を訪ねる船旅

〈2024年9月30日(月)~10月9日(水) 10日間 添乗員:稲田裕子〉

アマリア・ロドリゲス号

ポルトガルの北部を流れるドウロ川のクルーズに行ってまいりました。スペインの水源から約900㎞を流れてポルトから大西洋に注ぐドウロ川。上流部のドウロ渓谷は、「アルト・ドウロ・ワイン生産地域」として2000年にユネスコの世界遺産に登録されました。今回は、ポルトから国境を越えたスペインのベガ・デ・テロンまでの約200㎞クルーズでした。途中、歴史ある町や名物のワイナリーに立ち寄り、スペインでは最古の大学都市サラマンカまで足を延ばしました。

アルト・ドウロの渓谷美とヨーロッパ最大落差のロックの通過

もともとドウロ川は流れが急峻で、滝もあり、小舟で航行するには危険な川でした。昔はドウロ川上流で醸造されたポルトワインを河口のポルトまで小舟で運んでいましたが、時には転覆することもあったそうです。1960年代になり、全部で5つのダムが完成してからはすっかり「穏やか」な川になりました。36mというヨーロッパ最大落差を誇るカラパテロ・ロックの通過はハイライトのひとつです。

カラパテロ・ロック(落差36m)に入るところ
ヴァレイラ・ロック(落32m)に入るところ
夕暮れ時のロック通過とドウロ川クルーズ

ポルトワインのワイナリーを訪問

ポルトガルを代表する酒精強化ワインであるポルトワインは、ポルトから世界中に輸出されていました。ポルトワインのアルコール度数は20から22度ほどあり、保存性に優れ、封を切っても急激な風味の劣化がないことから、中世には特にイギリス人に好まれました。食前酒としてお勧めなホワイトポルト、食後酒にお勧めなタウニーやルビーといったポルトワインの試飲をしていただきました。

ヴィンテージポルトを熟成させている樫の木の樽
1756年に時の国王によって造られたポルトでも有数の歴史を誇るワイナリー
テド川沿いのワイナリー。伝統に則った足踏み圧搾を、今も行っています

スペイン最古の大学都市サラマンカ

上皇様がサラマンカを訪れた記念碑

今クルーズで訪れる最奥の船着き場、ベガ・デ・テロンはスペイン領です。ここから約110㎞離れたスペイン最古の大学都市、サラマンカに終日観光に出かけました。プラテレスコ様式の傑作とされる大学やカテドラルのファサード、ホタテ貝の装飾が有名な「貝の家」、そしてチュリゲラ様式で建設された、「スペイン1美しい」と称されるマヨール広場などをご覧いただきました。ランチには、スペイン名物の生ハムやスペインオムレツをご賞味いただきました。

サラマンカ大学のファサードはプラテレスコ様式の傑作と言われています
大学図書館の蔵書は6万冊にも及びます
大聖堂入り口の「宇宙飛行士」
同じく大聖堂入り口の「アイスクリームを食べる獣」

豊富な船内イベントとフレンドリーなスタッフ

ヨーロッパのリバークルーズ会社として定評のあるクロワジ社のアマリア・ロドリゲス号に乗船しました。ポルトガルを代表する音楽であるファドのショー、北部ミーニョ地方に残る伝統舞踊のショー、そしてスペインを代表するフラメンコショーが食後のイベントとして開催されました。それ以外の夜も、ダンスパーティー、BINGO大会など、様々な催し物が用意されていて、とても楽しいひと時でした。総勢25名のスタッフのほとんどがポルトガル人で、皆さんとてもフレンドリーでした。

サラマンカを観光した夜のショーはフラメンコでした
ポルトガルの夜はしっとりファドに聴き入ります
スペインナイトはシェフが腕によりをかけてつくったパエリャでした
船旅の最後を飾るベイクド・アラスカ

リバークルーズは、窓から眺められる岸辺の景色も近く、特に世界遺産ドウロ渓谷はブドウ畑の景色が美しく、のんびりとした旅がお好きな方にはとてもお勧めのコースです。

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