【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年09月18日

【帰国レポート】青蔵鉄道日中乗車でゆく チベット・ラサ3連泊の旅

<2025年9月6日(土)発 添乗員:東京支店 牧原 淳一郎>

世界一の高所鉄道「青蔵鉄道」に乗って、チベットのラサまでの旅に行ってまいりました。今年は中国査証が不要となり、入境が厳しいチベットへも訪れやすくなりました。青蔵鉄道には夜行ではなく日中に乗車することで素晴らしい景色を堪能しました。ホテル事情も以前よりも良くなっており、酸素供給設備がお部屋に備えられているなど、より快適になったチベットの旅をレポートします。

天空列車の旅! 青蔵鉄道は日中乗車で景色を堪能

青海省の省都・西寧を前夜に出発した青蔵鉄道に、私たちは早朝、わくわくしながらゴルムド駅より乗車。15時間弱の丸一日、車窓を楽しむ青蔵鉄道のはじまりです。まもなく見えてきた山並みが崑崙山脈の玉珠峰。頂上は雲に隠れていましたが、氷河をご覧いただくことができました。その後、次第に雪景色となりココシリ自然保護区に入り、絶滅危惧種のチベットカモシカやチベットノロバなど、野生動物を見つけた方もいらっしゃいました。昼頃には長江の源流の1つ、沱沱(トト)河を渡り、午後、タングラ山脈に建つ標高5072mの世界最高所の駅・唐古拉(タングラ)駅を通過。列車はチベット自治区に入ります。高原淡水湖・錯那(ツォナ)湖では湖面と青空が織りなす美しい風景を眺め、夜、定刻でラサ駅に到着しました。

ゴルムド駅を出発
崑崙山脈・玉殊峰の氷河
ココシリ自然保護区では、チベットノロバの姿も
長江の源流、沱沱(トト)河を渡りました
午後も雄大な風景が続きます
標高を示す車内の電光掲示板。ついに5,000mを越えました
標高5,072mの世界最高所の駅・唐古拉駅を通過
唐古拉駅に近づくにつれ、雪を頂く山並みも見えてきます。
お客様も変化に富む車窓に飽きることなく楽しまれていました
美しい錯那湖の湖畔を走ります

高所対策が施された青蔵鉄道の旅はあっという間でした

青蔵鉄道の車内は航空機のように常に酸素が供給されています。さらに各ベッドにも酸素吸入口が備えられ、チューブを差し込んで酸素を吸入することもできましたので、安心して鉄道の旅を楽しめました。今回は軟臥(1室4人の個室)を確保することができ、長時間の乗車でしたが、終わってみるとあっという間だったというのが正直な感想です。素晴らしい景色が次々と現れ、快適な車内ではお客様同士の会話も弾み、疲れたら横になることもできました。日本では気軽に楽しめなくなった食堂車でのお食事も好評でした。

快適だった軟臥車両
各車両には車内の酸素量を調整するシステムが備えられています
それぞれの席にも酸素吸入口が設置され、高所移動でも安心です
食堂車では車窓を眺めながら温かいお食事をお召し上がりいただきました

ラサのシンボル「ポタラ宮」ではライトアップにもご案内

皆様がこの旅の目的にしていたポタラ宮を訪れた日は、晴天に恵まれました。中国の50元札に描かれるアングルから眺め、真正面から見た青空に映えるポタラ宮の美しさとスケールにも圧倒されました。その後、正面からスロープ階段をつづら折りに上り、ポタラ宮の内部へ。まず見学した白い建物「白宮」は政治の場。歴代ダライ・ラマの謁見室や居間、寝室などを見学。次に見学した赤い建物「紅宮」はチベット仏教界の聖地。ポタラ宮を建設したダライ・ラマ5世のミイラが安置されている霊塔は見学のハイライトです。内部は撮影禁止ですので画像では紹介できませんが、ポタラ宮の素晴らしさを感じていただけたと思います。夜はライトアップにもご案内し、闇夜に浮かぶ幻想的な姿をご覧いただきました。

晴天に恵まれたポタラ宮訪問
50元札と同じアングルからの撮影にもご案内
ゆっくりとポタラ宮へと上っていきます
ライトアップも幻想的でした

ラサ旧市街の中心「大昭寺」がすぐ近くのホテルに3連泊

今回ラサで3連泊したホテルは「西蔵唐茶卡酒店(タンカホテル)」です。お部屋にも酸素供給設備が備えられ、安心して滞在できました。このホテルの素晴らしいところは何といってもチベット建築がひしめく旧市街にある立地です。気軽な散策やお買い物の便利さもさることながら、ホテルを一歩出ればチベットの雰囲気が濃厚に感じられ、旅をより充実したものにしてくれました。信仰の中心「大昭寺」も歩いてすぐ近くです。お寺のまわりを取り囲む巡礼路「八角街」を、マニ車を回しながら時計周りに歩く信者たちや、お寺の前で五体投地をしている姿に篤い信仰心を感じました。

3連泊した「西蔵唐卡酒店(タンカホテル)」
お部屋には酸素供給設備が備えられています
「大昭寺」もすぐ近くです
「大昭寺」正面では五体投地で一心に祈りを捧げる人々もご覧いただきました
「八角街」ではマニ車を回しながら巡礼している人の姿も
巡礼者さながらに「八角街」を時計回りに一周しました

高度順応に配慮しながら青海省を西へ

標高約2,200mの西寧で2泊、標高約3,100mの茶卡(チャカ)で1泊、青蔵鉄道の乗車駅ゴルムドは少し下がって標高約2,800mと、旅の前半は少しずつ高度順応しながらラサに向かいました。以前は西寧からゴルムドへの道路はほぼ一般道だったので時間がかかりましたが、現在では高速道路が整備され、高速道路から外れる青海湖畔の道路も今年、片道3車線に拡張されました。移動時間が短縮された分、青海省の見どころにより時間をかけられるようになり、琵琶湖の6倍の広さの青海湖、まるでウユニ塩湖のような幻想的な風景の茶卡塩湖など、青海省からチベットへと至る「青蔵公路」のドライブも楽しみました。

青海湖畔では夏が見頃の菜の花もまだ咲いていました
青海湖の浜辺でのひととき
湖畔の道路は今年片道3車線に拡張されより快適なドライブが可能に
茶卡塩湖ではまるでウユニ塩湖のように写真撮影も楽しみました
トロッコ列車にも乗車しました
西寧ではギネスブックにも載っている長さ618mのタンカを鑑賞

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