【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年08月25日

【帰国レポート】美しきハンザの町々とオーデル川の船旅 11日間

<2025年8月11日(月)~8月21日(木) 11日間 添乗員:東京支店 渋江恭子>

 今回のクルーズの舞台オーデル川は、バルト海沿岸部から地中海まで繋げる河川交易路の一部として利用された歴史を持つ川です。ヨーロッパの主要河川では体験できない、河畔に広がるのどかな景観と観光地化されていない小さな町々を訪ねる旅に添乗いたしました。

レンガ造りとパステルカラーの家並みが美しいハンザの町々

 中世に栄えたハンザ同盟の町々にはレンガ造りの市庁舎や教会が建ち、重厚感と同時に温かみが感じられます。今回訪ねたヴィスマ―ルとシュトラールズントは17世紀後半からスウェーデン領だった時期があり、スウェーデン・バロックと称されるパステルカラーの優美な邸宅がレンガ造りの建物と好対照をなしています。旅の最初はヴィスマ―ルに2連泊。美しい建物が立ち並ぶ寛いだ雰囲気の町で、ゆっくりとお過ごしいただきました。

ヴィスマールではマルクト広場に面するホテルに2連泊
シュトラールズントの市庁舎。透かし彫りが施された赤レンガの建物は美しかったです
各町ではスウェーデン統治下で造られたパステルカラーのバロック建築も見られました
バルト海沿岸の町をつなぐ蒸気機関車「モリー号」にも乗車しました

 

海、湖そしてボートリフト 船上から変化に富んだ景色をご覧いただきました

 今回のリバークルーズはバルト海に臨むシュトラールズントから始まり、ラグーンを通過し、オーデル河口の港町・ポーランドのシュチェチンに到着します。クルーズの前半は海やラグーンを航行するという珍しい航路です。後半は船がぎりぎり通過できるような狭い川幅のオーデル川やハーフェル川を進みます。途中のニーデルフィノウという町では、1934年に完成したドイツで操業しているものとしては最古のボートリフトで、高低差36mの水位を越えていきました。実は隣には2022年に完成した新しいボートリフトがあるのですが、たびたび故障するとのこと。「新しいものはすぐに壊れ、古いものは壊れない」副船長の言葉がとても印象に残っています。

朝、サンデッキから望む川霧と日の出。個人的にはこの風景がリバークルーズ最大の醍醐味でした
クルーズの前半ではバルト海や湖も航行しました
現役ではドイツ最古のニーデルフィノウのボートリフト。乗客全員がラウンジに集い、通過する瞬間を見届けました

島、港町や中世の修道院跡など多彩なエクスカーションを体験

 クルーズ中に参加したエクスカーションも個性豊か。ドイツ最大の島、リューゲン島ではドイツの画家カスパー・ダヴィット・フリードリヒが描いたことで知られる白亜の断崖を望みました。ウーゼドム島ではベルリンから最も近い海水浴場として歴代皇帝にも愛されたビーチリゾートで、バルト海の景色を楽しみました。寄港地からバスで約1時間かかる、人里離れた地にあるコリーン修道院跡も訪問。起源は12世紀に遡り、17世紀の宗教改革まで修道院として機能しました。19世紀に修復が入ったこともあり、今も美しさが保たれていました。

バルト海に臨むチョークの断崖(ドイツ最大の島、リューゲン島)
バルト海に突き出た約500mの桟橋(ウーゼドム島のへリングスドルフ)
オーデル河口の港町、ポーランドのシュチェチン
レンガ造りのゴシック建築、コリーン修道院跡

カジュアルだけど、真心のこもったクルーズスタッフのおもてなし

 弊社では多くのリバークルーズでフランスの船会社のクロワジ社を利用しています。フランス料理をメインとした食事はいつも通り好評で、カジュアル船でありながらも、上級ホテルに劣らないきめこまやかな心配りでした。特に感動したのが朝食時に弊社のグループのテーブルにのみお米、サラダそしてお醤油を用意してくれたことです。画一的なサービスではなく、それぞれのお客様がクルーズライフを満喫できるように精一杯のことをしようと努める。そんな真心のこもったおもてなしにふれ、私自身、添乗員として大切なことを学んだように思いました。そして、これらからもクロワジ社を利用したリバークルーズをお客様におすすめしていきたいと思いました。

観光から戻ってくると、必ずウェルカムドリンクが用意されています
朝食時、私たちのグループには日替わりで野菜プレートが。細やかな心配りに感動しました
バルト海の風に吹かれながら、朝の体操
ガラ・ディナーのデザート前にはちょっとした演出で盛り上がりました

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