【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年08月19日

【帰国レポート】トルクメニスタン周遊 3つのシルクロード遺産と2つの絶景を訪ねて 10日間 

7月17日(木)~7月19日(土) 添乗員 東京支店 春名 釈>

<8月7日(木)~8月16日(土) 添乗員 東京支店 春名 釈>

 初めて訪れたのは、ソビエト連邦トルクメニスタン共和国の時代。独立と共に民族色が戻り、さらに進化した独立国に代わっていました。はみ瓜(メロン)の美味しい季節に行ってきました。

イランとの国境コペット・ダグ山脈を望む白い街

 トルクメニスタンの首都、アシガバード。イランとの国境線となっているコペット・ダグ山脈を背景にした砂漠の都市です。この都市の素晴らしさは白い大理石造りに統一された街並みの美しさです。
 独立以降、徹底した都市計画で行われた白い街づくり。新しい建築物はすべて白い大理石で統一。街灯の柱や、自動車まですべてが白で統一する徹底ぶりに驚きました。まさに砂漠の新しい白いオアシス都市。一見の価値ありです。

白大理石造りに統一された「白い街」アシガバード
中央アジア最大のモスクとなっている、ルーヒーモスク

世界遺産に登録された3つのシルクロード遺産

 中央アジアの中心となってきたトルクメニスタン。紀元前6世紀のアケメネス朝ペルシャから、アレキサンダー大王、パルティア、ササン朝ペルシャ、イスラム時代からモンゴル、ティムール帝国と、シルクロード全盛時代の遺跡が次々と現れます。ニサ遺跡のパルティア王国時代の城塞群、古代メルヴ、古代ホラズムの都クニャ・ウルゲンチ、この3つの世界遺産は、シルクロード好きの方にはぜひ訪れていただきたい遺跡群です。そして、これらの遺跡から出土した宝物が収められるのが、アシガバードの国立博物館。中でもニサ遺跡から出土したゾロアスター教の儀式に使う、パルティア時代の象牙の盃リュトンや、メルヴ遺跡から出土した仏教最東端の仏像は必見です。

メルヴ遺跡 小キズカラから、キズカラを望む
メルヴの城壁にはラクダが似合います
イランとの国境コペット・ダグ山脈の麓、世界遺産ニサ遺跡
夕日を浴びるメルヴ遺跡、スルタンサンジャールの廟

感動の2つの絶景、地獄の門とヤンギ・カラ

 トルクメニスタンでのもう一つの楽しみが、カラクム砂漠の2つの絶景です。
 一つは「地獄の門」といわれる天然ガスが噴き出るクレーター。ガスの噴出が危険だとわかりやすいように火をつけたのがきっかけで、赤々と燃える風景はまさに絶景。周りには「水のクレーター」「泥のクレーター」と呼ばれる同じようなクレーターがさらに2か所あり、併せて訪問しました。ガスが弱くなっているとか、環境への影響がありいずれは消されるなどいわれておりますが、以前訪れた時に比べ燃えていると思われました。
 もう一つは、トルクメンバシから訪れる「カラクム砂漠のグランドキャニオン」と呼ばれるヤンギ・カラ。色鮮やかな岩山だけでなく、白砂漠など、いろいろな色彩の砂漠が見事でした。
 共に四輪駆動車に分乗し、悪路を行く旅となりますが、訪れる価値ありです。

地獄の門はいつ見ても感動的です
水のクレーター 夕暮れが幻想的でした
泥のクレーター 少し火が燃えています
カラクム砂漠の絶景、ヤンギ・カラ
ヤンギ・カラのもう一つの絶景「白砂漠」

漢の武帝が愛した「汗血馬」に出会う

 中国の漢の時代、河西回廊を手中に収めようと西域に乗り出した武帝は、北方の遊牧民族「匈奴」に計画を阻まれていました。そんな中、武将張騫は何とか西域にたどり着き、都長安に戻り武帝に報告をしたのです。「西域には素晴らしい馬がいる。その馬は血の汗をかく天馬です。」
 この「汗血馬」こそが、トルクメンの名馬アハルテケ種なのです。アシガバード郊外の競馬場付属施設で「汗血馬」に出会いました。張騫が「この馬さえ手に入れれば匈奴に勝てる」と思ったことがわかるほど、素晴らしい馬でした。浮かび上がった血管が強さの証でしょう。

走ると「血管が浮き上がり血の汗をかく」と言われました。
漢の武帝がほしがった「汗血馬」と呼ばれたアハルテケ種

お洒落に生まれ変わったレストランとシルクロード料理

 今回訪れて驚いたのは、生まれ変わったお洒落なレストランと、料理の数々でした。アシガバードだけでなく地方都市までお洒落なレストランがオープンし、料理も楽しみな国に変わっていました。ちょうどこの季節に旬を迎える豊富なフルーツと共に、美味しくいただきました。カスピ海沿岸の町トルクメンバシでは、バザールで名物のキャビアを入手。残念ながら1瓶のみしか残っておらず、夕食に分け合って楽しみました。カスピ海で味わうキャビアの味は最高でした。

アシュガバードのレストラン。シルクロードとは思えない内装
オープンキッチンが人気のレストラン
ホテルではジョージアのワインや、トルクメニスタンのビールも
トルクメニスタン料理も以前に比べてお洒落に
伝統のトルクメニスタン料理もお洒落な盛り付けに
カスピ海沿岸、トルクメンバシでは「キャビア」を入手。皆でいただきました
この季節の楽しみは豊富なフルーツ。デザートではなく食事の最初に出されます
シルクロードを代表するフルーツ、ハミ瓜

甦った民族衣装。誇らしげな民族舞踊のおもてなし

 ソビエト連邦時代ともう一つ大きく変わったものに、民族衣装があります。ソビエト連邦時代は奨励されていなかったのですが、独立と共に中央アジア各国で民族衣装が復活。それぞれの国の民族色が戻ったのです。トルクメニスタンの民族衣装は、クルテと呼ばれる女性用衣装とタクヤと呼ばれる帽子が特徴。襟、裾、そして袖口には素晴らしい刺繍が施され、中央アジアでは最も贅沢な民族衣装ともいわれています。バザールなどでぜひご注目ください。

早朝の空港で出迎えてくれた手配会社のスタッフ
ゲストハウスにて、民族舞踊と民族衣装を楽しみながら

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