白人王ジェームズ・ブルックが夢見た共生の地

サラワク王国探訪とブルネイ王国の旅【8日間】

  • 集合場所:成田空港
  • 出発日: 3月15日(日)
  • 旅行代金:エコノミークラス利用¥398,000〜ビジネスクラス利用¥698,000

旅のポイント

Point 1
マレーシア領のサラワク州に4連泊し、同地に存在した白人王国の跡を探訪します
Point 2
ラマダン明けの限られた期間のみ特別公開されるブルネイの王宮を訪ね、王族に謁見します
Point 3
断食明けのハリラヤディナーなど食文化も満喫

ツアープランナーより

ボルネオ島の一角を占めるマレーシア領クチンにかつて東南アジア唯一の白人の王国が存在しました。名はブルック王朝サラワク王国。英国人冒険家ジェームズ・ブルックが同地の領主に認められ、1841年以降100年にわたって続いた白人による王国でした。このツアーではクチンに4連泊し、サラワク王国の文化や歴史、民族文化を探訪します。後半は、ブルネイ王国へ。今年より5年ぶりに再開されたラマダン(断食月)明けの限られた期間のみ特別公開される王宮開放日に同国を訪ね、国王家族と握手を交わし、王宮内部を見学します。特異な白人王国とまるでそこから石油が産出されることをわかっていたような不思議なブルネイと、ボルネオに生まれた奇跡のような新旧2つの王国に迫ります。

ツアーの見どころ

ブルック王朝が作り上げた民族共生の街 クチン

ジェームズ・ブルックとブルック王朝

ジェームズ・ブルック(1803年~1868年)は、東南アジア初の白人王(ホワイト・ラジャ)となり、英国でサーの称号を得た英国の冒険家。ブルックは大英帝国時代、インドのベナレスに生まれ、ビルマ戦争に従軍したのち、親の遺産を得て船を購入し、夢だった東南アジアへ冒険の旅に出ました。当時、ボルネオ島の現マレーシア領サラワクを統治していたのはブルネイのスルタンでしたが、先住民ダヤクの反乱に悩まされていました。ブルックはこれを平定し、1841年、スルタンから王の地位を譲り受けました。
ブルックは先住民ダヤク、華人の商人や労働者、そしてマレー貴族を共生させるために法整備を行い、時に反乱に悩まされながらも異国の地で統治者の地位を確立しました。王の地位は甥の2代国王チャールズ・ブルック、その息子のチャールズ・ヴァイナー・ブルックに受け継がれ、彼らの王朝は約100年間、旧日本軍が進駐した1941年まで続きました。

若き日のジェームズ・ブルックを描いた肖像画

マレーシア第3の都市クチン

ブルック王朝が統治した旧サラワク王国の都クチンは現在、マレーシア第3の都市として発展を遂げました。市街の中心はブルック王朝が残したコロニアル建築を中心に、南側に華人が多い居住区、北側にマレー人が多い居住区があり、郊外には民族色豊かなダヤクの村が広がります。

ブルック王朝サラワク王国の国旗 ベースの黄がマレー人、赤が華人、黒がダヤクを表すという言い伝えもあり、中央には王冠が配されていました
サラワク川沿いに華人やマレーの街並みが広がるクチン(イメージ)

【クチン】ブルック王朝が残したイギリスの面影を訪ねます

クチンの中心であるウォーターフロント周辺は、ブルック王朝時代、政治や軍事の中心的役割を果たした場所です。現在もアスタナ(旧王宮)をはじめ、海賊から街を防衛するために建てられたマルゲリータ砦(現ブルック・ギャラリー)、オールド・コート・ハウス(旧裁判所)、郵便局など、ブルック王朝時代の建築が残されています。

2代目チャールズ・ブルックが建設したマルゲリータ砦
ライトアップされたオールド・コート・ハウス(裁判所)

【クチン】自由時間にはマレー・イスラムの文化香る通りの散策を

クチンで一番活気のある通りが、サラワク川に沿ったメインバザール通り。かつては川に沿って交易を担う商家が並び、現在はカラフルなショップが軒を連ねています。マレー人街の近くではシティ・モスクが目を引きますが、サラワクで最も多い宗教人口はキリスト教徒です。そのため、町中にも多くの教会を見ることができます。

カラフルなショップハウスが並ぶメインバザール通り
町の中心に建つ聖ジョセフ大聖堂

【クチン】クルーズでブルックも目にしたサラワク川の眺めをご覧ください

古来多くの民族や物資が川の流れに乗ってクチンに集まりました。「サラワク川」の存在は、クチンの発展に欠かせないものです。ジェームズ・ブルックもまた、川からクチンの街を眺め上陸しました。サンセットに合わせて出発するリバークルーズに出かけましょう。ブルックになった気分で、郊外の素朴なカンポン(村)やクチンの市街を眺めてみてください。

サンセットに合わせてサラワク川を遊覧(イメージ)
ブルックが見た景色をお楽しみください(イメージ)
サラワク川沿いに立つ美しいインディア・モスク

【クチン】ビタユ族の村を訪ね、ボルネオの豊かな民族色を見学

実に40もの民族が暮らすサラワク州。ツアーでは、マレー人でも華人でもない民族の総称「ダヤク」の一民族「ビタユ族」のロングハウスが連なるアナ・ライス村を訪問。また生きた民族博物館といわれる「カルチュラル・ビレッジ」、ダヤクの工芸品が展示されている「ボルネオ文化博物館」を訪れ、人々の暮らしにもじっくりとふれていただきます。

民族文化にふれられるカルチュラル・ビレッジを見学(イメージ)
カルチュラル・ビレッジではウル族の音楽と舞踊を見学(イメージ)
アナ・ライス村のロングハウスは前庭のバルコニーが延々とつながる独特なつくり(イメージ)

【クチン】絶滅危惧種・森の人オランウータンと出会える保護施設を訪ねます

ボルネオの密林に暮らすオランウータンは、その高い知能で知られ「森(ウータン)の人(オラン)」とも呼ばれています。急激な森林開発などで絶滅危惧種に指定されるオランウータンの保護施設「セメンゴ・ワイルドライフ・センター」へ。半野生のオランウータンに出会えるチャンスです。1日2回の餌付けの時間に合わせてご案内します。

オランウータンに会える貴重な機会です(イメージ)

【ブルネイ】ラマダン明けに特別開放される王宮を訪ね、王族に謁見する機会をお楽しみください

ラマダン明けの限られた期間のみ王宮内部が特別公開されます。世界30か国から最高級の材料と調度品を集めて完成した、通常非公開の壮麗な王宮の内部をご覧いただける貴重な機会です。当日、国王ご一家が謁見に訪れた人々を一人ひとり丁寧に出迎え、握手を交わしながら、ラマダン明けの祝意を表します。ブルネイ王族に拝謁するめったにないチャンスであり、国王の写真や手紙と土産の菓子まで頂戴でき、良い旅の記念になります。※年により内容は変更になる場合もございます。

豪華な王宮の内部も必見です(イメージ)
男性はボルキア国王をはじめ男性王族と握手(イメージ)
女性は王妃をはじめ女性王族と握手(イメージ)

ブルネイ独特の食事をお楽しみください

ブルネイではスパイシーな味付けのマレー料理、中華料理、インド料理、海鮮料理などが多く食されています。そんな中でブルネイのジャングルに住む先住民たちが古くから主食としてきたのが「アンブヤット」。これはサゴヤシのデンプンに熱湯を加えながら混ぜたもので、ボウルに入ったアンブヤットを割り箸のような棒で、クルクルと巻き付け、チリソースやカレーにつけて食べます。

中央の白いものがアンブヤット(イメージ) ©アセアンセンター

【ブルネイ】ゲストを招いてハリラヤ(断食明け大祭)ディナー

イスラム教徒にとって断食明けの大祭は、大切な行事。家族や親戚、友人たちが集まり、食事を共にします。当ツアーではレストランにてハリラヤディナーを予約、ブルネイに暮らすゲストを招いて、ともに食卓を囲み、ハリラヤ気分を満喫します。

ハリラヤ・ディナーをお楽しみください(イメージ)

【ブルネイ】日射しに輝く黄金のドームを持つ豪華モスク

ブルネイのボルキア国王が私財で建設した「ボルキア・モスク」は、その壮麗さと規模において群を抜いています。29個の黄金のドームが輝くモスクは、イスラム建築の粋を集めた傑作です。

ジャミ・アス・ハサナル・ボルキア・モスク(通称ニューモスク)

ツアー日程

8日間 訪問地・時刻 スケジュール 食事
1日目
成田空港11::45発 バンダルスリブガワン17:15着/ 19:45発 クチン21:00着

成田空港より、航空機にてブルネイの首都、バンダルスリブガワンへ。

■着後、航空機を乗り換え、サラワクの中心都市、クチンへ。

■着後、ホテルへ。

【4連泊】(クチン泊)

2日目
クチン (サラワク王国探訪)

終日、イギリス人冒険家ジェームズ・ブルックが100年にわたるブルック王朝を築いたサラワク王国の足跡を辿ります。

■マルゲリータ砦の●ブルックギャラリーを見学。その後、2代目チャールズ・ブルックが建てた王宮○アスタナ(サラワク州元首公邸)へ。

■その後、2022年にオープンした●ボルネオ文化博物館へ。サラワクの歴史や密林に暮らすビダユ族、イバン族の文化や芸術に触れます。

(クチン泊)

3日目
クチン (セメンゴ・ワイルドライフ・センター、アナ・ライス村)

午前、●セメンゴ・ワイルドライフ・センターへ。

■9時のオランウータンのエサやりの時間に合わせて訪れます。

■その後、ボルネオの少数民族、ビタユ族が暮らすアナ・ライス村へ。ロングハウスを訪れます。

■午後、ホテルに戻ります。

(クチン泊)

4日目
クチン (カルチュラル・ビレッジ、サンセットクルーズ)

■午前、サラワクの多様な民族の文化を知るサラワク・カルチュラル・ビレッジへ。

■昼食はサラワクの民族料理をお召し上がりください。

■午後、ホテルに戻り自由行動。

■夕刻、サラワク川のサンセットボートクルーズにご案内します。

■夕食はブルック時代の建築を利用したレストラン、ラウンドタワー1886にてお楽しみください。

(クチン泊)

5日目
クチン 15:05発 バンダルスリブガワン16:20着

午前、自由行動。ホテルでゆっくりとお過ごしください。

■昼頃、ホテルをチェックアウトし、クチン空港へ。

■午後、航空機にてバンダルスリブガワンへ。

■バンダルスリブガワン着後、ホテルへ。

【2連泊】(バンダルスリブガワン泊)

6日目
バンダルスリブガワン

■午前、ブルネイの首都バンダルスリブガワンの観光へ。ボルキア・モスク(ニューモスク)○オマル・アリ・サイフディン・モスク(オールドモスク)をご覧いただきます。

■昼食はアンブヤットなど伝統的なブルネイ料理をお楽しみください。

■午後、アジア最大の水上村(カンポン・アイル)をボートと徒歩で巡ります。豊かなブルネイの人々の生活ぶりが見られる、民家訪問も楽しみです。(注1)

 (バンダルスリブガワン泊)

7日目
バンダルスリブガワン (ハリラヤの王宮訪問と王族謁見、ハリラヤ・ディナー)

【特別プログラム】ハリラヤ(断食明けのお祭)にだけ開催される、王宮訪問と王族謁見へ1967年からブルネイの国王として即位され、今もブルネイの国民から尊敬されている王様または王妃様との謁見です。(注2)

【特別プログラム】本日はラマダン明けの夕食会「ハリラヤ・ディナー」をご用意しました現地に暮らすゲストとともに伝統的なラマダン明けのお食事をお楽しみください。

■夕食後、空港へ。

(機中泊)

8日目
バンダルスリブガワン00:50発 成田空港07:30着

深夜、航空機にて帰国の途へ。

朝、成田空港に到着後、解散。

※日程表の時刻は成田空港発着のロイヤルブルネイ航空の利用を想定したものです。他の航空会社を利用の場合には、発着空港および時刻、日程は異なります。

(注1)水上集落訪問は都合により別の日にご案内する場合もあります。

(注2)長ズボン着用、サンダルは不可など服装規定があります。また王宮訪問の際は列に並んで入場する為、それなりの待ち時間が発生します。王族との謁見は男女別で行われ、男性は王様と男性王族、女性は王妃様と女性王族との謁見となります。通常は握手会形式ですが、王族の都合で謁見方式が変更、または体調不良等で急遽中止となる可能性があります。

ラマダン、ハリラヤの開始時期は月齢の目視確認で決定されるため日程が直前に変更される場合があります。また、王宮の特別公開もハリラヤの期間に合わせて決められるため、日程を変更してご案内する場合があります。

 

お食事に関して:軽めのお食事からしっかりとしたコース料理、ビュッフェ、あるいは郷土料理など、地域や訪問国の食事の特色、ならびに旅程に応じてご用意しております。また、ツアー行程の関係で簡素なボックスタイプ等のお食事となる場合もございます。

 

※国籍が日本国以外の方でこのコースにお申し込みを希望される場合は、必ずお申し出くださいませ。なお、査証の必要有無や取得に関しては、ご自身で大使館へ問い合わせ、確認くださいますよう、お願いします。

 

パンフレットダウンロード

出発日・旅行代金

このツアーは8日間のコースです。

出発日 旅行代金
3月15日(日)発

旅行代金:¥398,000

エコノミークラス利用


旅行代金:¥698,000

ビジネスクラス利用

■1名室利用追加代金:¥65,000

1人でご参加のお客様は、1名室利用追加代金料金にて承ります。

■燃油サーチャージ別途目安:燃油サーチャージは不要です(8月1日現在)

■ビジネスクラス適用区間:日本発着の国際線区間のみ適用

■旅行代金には海外の空港税と出国税が含まれております。
(ただし、成田空港の旅客取扱施設使用料及び保安サービス料3,160円、国際観光旅客税1,000円はお客様のご負担となります)

■地方発着追加料金

大阪・名古屋〜東京 片道・・・¥5,000
福岡・札幌〜東京 片道・・・¥10,000

但し付帯条件がございますので支店へお問い合わせください。

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