【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年07月17日

【帰国レポート】 知られざるアゼルバイジャン周遊とナヒチェヴァン自治共和国の旅 11日間 

<2025年6月17日(火)~6月27日(金) 添乗員:東京支店 中屋雅之>

この度、「知られざるアゼルバイジャン周遊とナヒチェヴァン自治共和国の旅」の添乗に行ってまいりました。アゼルバイジャンはこれまでに何度も訪問していますが、ナヒチェヴァン自治共和国はワールド初の訪問地でした。普通、アゼルバイジャンはコーカサス3か国の旅で1~3泊ぐらいでご案内することが多いのですが、今回はアゼルバイジャンだけで11日間と、じっくりご覧いただく旅でした。

知られざる「ナヒチェヴァン自治共和国」

「ナヒチェヴァン自治共和国」といっても聞いたこともない方が多いと思いますが、これはアゼルバイジャンの飛び地であり、周囲をイラン、アルメニア、トルコの3カ国によって囲まれています。アゼルバイジャン本土とは接しておらず、バクーから国内線で訪問するしかありません。
ナヒチェヴァン自治共和国の中心都市、ナヒチェヴァン市は方舟で有名なノアが最後に降り立った場所とされ、ノアはこの地で950歳で亡くなったと伝わっています。その場所にはノアの霊廟が建ち、内部にはノアに関する様々な資料が展示されていました。また、ここからは遠くにアララット山も見え、反対方向にはノアの方舟が削り取ったといわれるハチャダー山も見えました。ほかにも1186年、この地を治めた領主の奥様の廟や、様々な遺跡を集めた野外博物館など、思った以上の見どころがありました。

ノアの霊廟
ノアの霊廟のすぐそばにあるアイダル・モスク
モミネ・ハトゥン廟(ハーンの奥様の廟)
ハーン(領主)の宮殿


さらにナヒチェヴァン自治共和国の最東南端のオルドゥバドへ。ここはナヒチェヴァン共和国の中でも最も素朴で、昔ながらの日干し煉瓦の建物が残る古い町です。外国人観光客がやって来ることはほぼなく、ましてや日本人を見るのは初めてという人がほとんどです。現地の博物館やモスク、そして地元のカフェを訪れても、至る所で現地の人から写真を撮らせてほしいと言われ、休憩を取ったカフェから連絡が入ったようで、地元のテレビ局がやって来て取材も受けました。

地元のテレビ局からインタビューを受けるお客様とガイド
白い桑の実を取って食べる
由緒のあるジュマ・モスク

シェキ郊外のキシュ・アルバン教会

アゼルバイジャン本土でも初めて訪問する場所が多数ありました。シルクロードの中継地として栄えたシェキの町は通常のコーカサス3か国の旅でも訪れることがありますが、今回はこの町で2泊し、郊外の「キシュ・アルバン教会」も訪ねました。1世紀、イエス・キリスト亡き後、キリストの12使徒のひとり聖タデウス(タダイ)が現在のコーカサスからイランで布教活動を行い、最初に建てた教会がこのキシュ・アルバン教会だともいわれています。だとすればこれが世界最古の教会といえるかもしれません。現在の建物は12世紀に建てられたものですが、地下には1世紀の遺構がガラス板の下に見られました。因みにこの聖タデウスはその後、さらに西に移動し、現在のイラン西部・マクー郊外に西暦68年聖タデウス教会(黒の教会)を建てたといわれます。この聖タデウス教会は世界遺産に登録されています。

キシュ・アルバン教会内部
キシュ・アルバン教会外観

バクー郊外の聖地ベシュバルマグ山とキャンディーケーン・マウンテンズ

アゼルバイジャンの首都バクーの郊外でも、通常のツアーでは行かない場所にご案内しました。それは聖地ベシュバルマグ山です。5本の指の形に見える岩山はイスラム教以前からの聖地で、現在でも多くの順礼者がやって来て、祈りを捧げています。その巡礼者目当ての屋台の店もたくさん出て、バーベキューや茹でたトウモロコシ、珈琲などを売っていました。
バクーに戻る途中、少し山の中に入るとキャンディーケーン山という赤と白の縞模様が美しい山があります。キャンディーケーンとは杖の形をしたキャンディーのことで、山の模様がキャンディーケーンの縞模様に似ているところろから名付けられました。私たちは少し山に登り、色々な角度から写真を撮りました。

聖地、ベシュバルマグ山
キャンディーケーン山

今回は初めて訪れる訪問地が多く、とても印象的な、充実した内容のツアーでした。

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