【国内】帰着しました。添乗員レポート

【国内】帰着しました。添乗員レポート

2025年04月18日

【帰着レポート】古代ロマンの架け橋 壱岐・対馬の旅

<2025年4月9日(水)~4月13日(日) 添乗員:東京支店 牧原 淳一郎>

博多港からジェットフォイルで壱岐、さらに対馬へ。2つの島に2泊ずつ滞在して、しっかりと訪ねてまいりました。壱岐も対馬も日本と朝鮮半島に挟まれた島ということで、大陸との歴史や自然の繋がりを強く実感。3世紀の中国の歴史書『三国志』の一節『魏志倭人伝』に登場し、その後も遣唐使、元寇、秀吉の朝鮮出兵、朝鮮通信使、明治時代にはロシア兵の上陸への備えなど、様々な歴史の舞台になり、旅のテーマにはこと欠きません。対馬では絶滅危惧種のツシマヤマネコも間近で見てまいりました。対馬からは飛行機に乗って福岡空港で乗り継いで羽田空港に戻りました。

壱岐では日本古代史の舞台を堪能しました

旅の前半は壱岐での2泊の旅へ。壱岐の北部、勝本は今も大間と並ぶマグロで知られる漁師町。3階建ての木造建築も残る古い家並みを散策しました。壱岐の東部では「壱岐のモン・サン・ミッシェル」小島神社へ。ちょうど干潮時でしたので歩いて渡ることができました。その後訪れた壱岐の最大の見どころ「原の辻遺跡」は「魏志倭人伝」にも登場する王都とされ、「登呂遺跡」「吉野ヶ里遺跡」と並ぶ弥生時代の3大遺跡です。竪穴式住居や高床式倉庫をはじめとする建物が復元され、ガイドさんの説明を聞きながらの見学で十分に古代ロマンを感じることができました。黒川紀章氏設計の一支国博物館も見学。ムンクの『叫び』のようにも見える人面石も必見です。ぜひ博物館を訪れて実物を見ていただきたいと思います。

壱岐と対馬へはジェットフォイルで向かいます
貴重な3階建ての木造建築も残る勝本の家並み
壱岐のモン・サン・ミッシェル「小島神社」
お腹(はら)の部分にお供え物を入れる丸い穴(ほげ)が由来の「はらほげ地蔵」
原の辻遺跡ではガイドさんの分かりやすい説明とともに見学
石室の内部に入ることもできる掛木古墳にも立ち寄りました

夕刻は住吉神社で「壱岐神楽」を貸し切りで鑑賞。他の地域の神楽と違って、島の神職だけが舞うことができる神事芸能です。お供えをするお盆・折敷(おしき)を左右の手に乗せて舞う踊りもあり、折敷を両手に乗せながらでんぐり返しをするアクロバティックな動きにも魅了されました。

住吉神社では「壱岐神楽」を貸し切りで鑑賞
演目の1つ「折敷」。左右の手に乗せて舞う神楽です

対馬で感じた大陸・朝鮮半島との繋がり

旅の後半は対馬での2泊の旅へ。対馬は南北約82キロの細長い島です。今回は北部の上対馬と、南部の下対馬にそれぞれ1泊ずつしたので、時間に余裕をもって対馬観光を堪能できました。上対馬では約50キロ先の韓国・釜山が霞んでしまい望むことはできませんでしたが、野生生物保護センターでは絶滅危惧種のツシマヤマネコを間近で見ることができました。上対馬と下対馬の境にある「西の漕出(こいで)」にも立ち寄り、遣唐使が使った万葉の時代の港もご覧いただきました。

「異国の見える丘展望台」 お天気次第では釜山のビル群が見えるポイントです
対馬野生生物保護センターではツシマヤマネコも近くから見ることができました
遣唐使が使った万葉の時代の港「西の漕出」。満潮時は歩道の高さまで水位が上がります
日露戦争に備え明治時代に開削された万関瀬戸に架かる万関橋を歩いて渡りました

下対馬では対馬が歩んだ歴史を辿りました。上見坂公園では入り組んだ海岸線や霊峰「白嶽(しらたけ)」の眺めと明治時代後期の堡塁を見学。対馬の中心の町・厳原(いずはら)では、対馬藩主・宗家の菩提寺、萬松院へ。本堂には朝鮮国王から贈られたとされる三具足や徳川歴代将軍の位牌をご覧いただき、本堂横の石段「百雁木」を上り歴代藩主の壮大な墓所も訪れました。朝鮮通信使歴史館や対馬博物館では日朝外交を支えた対馬藩・宗家の奮闘を感じることができました。西海岸へも足を延ばし、元寇で戦死した80騎の霊を祀る小茂田浜神社、石屋根倉庫群が集中する椎根の集落も訪れ、充実した島旅になりました。

上見坂公園からの霊峰「白嶽」。双耳峰が特徴です。桜もまだ咲いていました
ロシア上陸に備え造られた明治時代後期の堡塁
徳川歴代将軍の位牌を安置する萬松院。五七桐紋が使われていました
萬松院の宗家歴代藩主の墓所へと続く石段「百雁木」
朝鮮通信使歴史館ではスタッフの熱のこもった説明とともに見学
対馬藩お船江跡。全国的にも珍しい江戸時代の船着場の遺構です
対馬の伝統建築・椎根の石屋根倉庫
対馬は日本で唯一西洋ミツバチがおらずニホンミツバチしか生息していない島。対馬蜂蜜はお土産にお勧めです

この記事に関するキーワード

お気軽にお問い合わせください

電話相談はこちら

受付時間:午前9:30~午後5:30

東京
03-3501-4111
大阪
06-6343-0111
名古屋
052-252-2110
九州
092-473-0111
札幌
011-232-9111
湘南
0466-27-0111