「楽 水山」が評価されているのは、客室はもちろんその食のレベルの高さも理由のひとつです。食材の宝庫北海道で、生産者から直接仕入れた旬の素材を利用した至福のディナーを、創作フレンチ「ゆきあい亭」にてお楽しみください。

ニシン漁で栄えた積丹の栄華を伝える訪問地へ

江戸から昭和初期にかけて、積丹半島一帯は北海道有数のニシンの漁場として、多くの番屋が置かれ、賑わいを見せました。積丹で獲れたニシンは北前船によって遠く京の都まで運ばれ、この地に莫大な富をもたらしました。昭和以降、急激に衰退したニシン漁ですが、現在も鰊御殿と呼ばれる建築が積丹各地に残り、その栄華を垣間見ることができます。余市の福原漁場にご案内します。

神秘の岩壁刻画「フゴッペ洞窟」

積丹半島の余市と小樽の間には今だに解明されていない神秘的な遺跡が集中しています。小樽の近くにある手宮洞窟は慶応2年に発見され、アルタミラ洞窟やカカドゥ国立公園にあるアボリジニの古代壁画によく似た刻画が世に発表され、明治のはじめにイギリスの考古学者も研究に訪れ世界に報告されていますが、今だに解明されていません。そして昭和25年に余市の近くにあるフゴッペ洞窟が発見され、手宮洞窟と同様の大規模な岩壁刻画が見つかりました。フゴッペ洞窟は奥まで7ｍ、入り口幅7ⅿ、高さ5ｍの大きさで、ここの南壁、北壁、奥壁に全部で約800の刻画を見ることができます。それは有翼人物像、角や尻尾のある人物像、動物、舟に乗る人々などです。翼のある人物は飛ぶシャーマンで、角のある人物は動物に仮装したシャーマンではないかといわれています。楽器を持つ人物もおり、多彩な儀礼がこの地でされていたことがうかがえます。

20世紀初頭の歴史建築を利用した「小樽芸術村」

旅の始まりは小樽から。小樽は、明治期から北海道の海の玄関口として栄え、昭和初期にかけて金融機関や船会社、商社などの進出により、経済の中心地として北海道発展の基礎をつくった地域です。栄華を誇った小樽で20世紀初頭に建造された旧荒田商会、旧高橋倉庫、旧三井銀行小樽支店、旧北海道拓殖銀行小樽支店、旧浪華倉庫の5棟を中心に、ニトリグループの美術コレクションが展示されているのが「小樽芸術村」です。小樽の町の中心にあり、運河や芸術村にも徒歩圏内のオーセントホテルに連泊してじっくりと楽しみます。

旅の終わりは洞爺湖へ。2008年に開催された洞爺湖サミットの会場として知名度を上げたザ・ウィンザーホテル洞爺のレストラン「ギリガンズアイランド」でのランチや、2020年にリニューアルされた有珠山ロープウェイでの有珠山の観光にご案内いたします。