高校時代はサッカー部のマネージャーだった江尻社員。3年生の冬には全国高校サッカー選手権大会でベスト16の成績を収めるなど、地元・富山の強豪校を陰で支えていた。

　「部員が100人近くいましたので大変でしたが、人に尽くしたい、相手に喜んでもらいたいという気持ちが強かったので、マネージャーという役割にやりがいを感じていました。どこか添乗の仕事とつながるところがありますね」

　部活で忙しいながらも、学校帰りに足を運んでいたのが富山きときと空港。子どもの頃から大の飛行機好きで、飛行機に関わる仕事への憧れを持ち続けていたことから、日本航空大学校へ進学。卒業後、羽田空港のラウンジスタッフに就くも、コロナ禍で職を離れることに。ワールドには2年ほど前に入社した。

　「藤沢支店は、現在5名と少人数。私が添乗に出る前には皆さんがアドバイスをくださるなど、とても気にかけていただいています。ともに働くチームとして、かけがえのない存在です」

　最近は、国内旅行の企画に携わるなど仕事の幅が広がっている。そのひとつが、藤沢支店の企画として発表した長崎県のオリーブベイホテルに宿泊する旅。今夏の旅が好評だったことから、早春の長崎を楽しむプランへとリニューアルを手がけた。

　「実際に添乗で２度訪問し、私自身がホテルとのやり取りの中で感じた温かみや、おもてなしの心を皆様に体感していただきたいという思いがありました。これからも常にお客様に寄り添い、自信をもってツアーをご紹介していきたいと考えています。企画をはじめたばかりですが、いつか地元の富山や北陸の魅力をお伝えするツアーを手がけてみたいです」

2024年に行われた藤沢支店新年パーティーのプログラムで書道の腕前を披露