【海外】帰国しました。添乗員レポート

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2025年03月09日
【帰国レポート】仏教芸術屈指の世界遺産アジャンタ、エローラとサーンチーの旅 9日間
2025年2月18日(火)~2月26日(水) 9日間 東京支店 山田 周
<2025年2月18日発 添乗員:東京支店 山田 周>
仏教発祥の地インドに残された世界屈指の仏教芸術遺産アジャンタ、仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教の3つの宗教の寺院が共存するエローラ、インド最古の仏教遺跡サーンチーに行ってまいりました。古代文明好きのお客様に人気を博しており、過去に何度もご案内している旅です。今回のレポートでは、アジャンタとエローラについてご紹介します。
圧巻の仏教芸術遺産アジャンタを訪れました
人里離れたデカン高原のワーグラー渓谷の岩山に長い年月をかけて30もの石窟寺院が築かれたアジャンタ。最も古い石窟(前期石窟)は紀元前2世紀ごろに開かれたもので、まだ仏像がない時代でした。紀元後5~7世紀頃に開かれた後期石窟では、インド古代仏教芸術最高峰と称えられる見事な壁画や彫刻が目の前でご覧いただけます。全日程で同行するスルーガイドのコチャールさん、地元ガイドのシェイクさんの解説(共に日本語での解説)を聞きながら第1石窟から第26石窟まで、閉鎖中、未公開のものを除く主要な石窟を見学。これほど考古学的にも芸術性においても価値の高いものが、手に触れられるほどの距離で、さほどの混雑もなく見られることに驚きました。また、1500~1300年前の壁画や彫刻が、19世紀初頭まで密林の奥に誰にも発見されず放置されていた石窟寺院にここまで見事に残されていることに皆様も大変驚かれていました。








3つの宗教(仏教・ヒンドゥー教・ジャイナ教)が共存していたエローラ
3連泊滞在したオーランガバードから専用バスで約1時間、3つの宗教が共存していたエローラを訪れました。ここで最も有名な寺院は第16窟のカイラーサナータ(ヒンドゥー教寺院)。1300年以上前の重機もない時代に職人が手彫りで200万トン以上の岩を切り崩し、内部を彫り込んで世界最大の一枚岩寺院を完成させました。当時の人々の平均寿命が30~35歳の時代に100年以上もの歳月をかけた何世代にも渡る大工事だったのです。ヒンドゥー教最高神のひとりシヴァ神の棲家であったカイラス山をモチーフにした巨大な寺院の壁、回廊、柱のひとつひとつに神々の物語が丁寧に彫り込んであり、そのスケールと精緻な彫刻に圧倒されました。




インド発祥のジャイナ教は全世界で500万人ほどの信徒がいるもののインド国内でもジャイナ教寺院は僅かしかないため見学する機会は非常に稀です。今回の旅では、9世紀頃に開窟されたジャイナ教寺院石窟をエローラで訪れてみました。ジャイナ教の戒律は非常に厳しく、非暴力、不殺生、無所有など苦行、禁欲主義の宗教として知られており、簡素な石窟を想像していたのですが、華美な装飾や壁画こそなかったものの内部の装飾や神々の像は精緻で実に見事なものでした。




今回の旅ではインドが誇る2つの素晴らしい宝、アジャンタとエローラを現地の素晴らしいガイドさんたちの日本語の丁寧な解説を聞きながら、間近に見ることができました。皆様もぜひ訪れてみてください。
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