驚きの巨大石窟「大悲山」も訪ねる
仏都会津ととっておきの国宝仏教遺産【4日間】
- 集合場所:東京駅※郡山駅合流/いわき駅離団可能
- 出発日: 6月13日(火) 、 6月20日(火)
- 旅行代金:¥188,000→全国旅行支援対象 お支払い実額:¥173,000
ツアーコード: JP1406
ここにご注目。旅のポイント
- Point 1
- 奈良、平安の時代から仏教が栄え、今も多くの名刹が残る会津を「仏都」をテーマに巡ります。
- Point 2
- 日本三大石仏南相馬に残る「大悲山」へも足を延ばし、驚きの巨大石窟をご覧いただきます。
- Point 3
- 喜多方郊外の勝常寺の仏像群や、いわきの白水阿弥陀堂、とっておきの国宝仏教遺跡を訪れます。
ツアープランナーより

日本遺産認定は文化庁が平成27年から始めたもので、初年度に18カ所が認定されました。
従来の文化庁の認定事業は、文化財保護法として国宝・重要文化財などの有形文化財、無形文化財、民俗文化財、文化的景観、伝統的建造物群(重伝建)などに分けて日本の宝を保護することにありました。いわば、点として、そのものの保存を目的としていましたが、日本遺産認定に関しては点としてではなく、一つの面として、各地の歴史的価値や魅力をストーリーとして着目していることに特長があり、現在は104のストーリーが認定されています。文化財を単体としてではなく、そのエリアとして再評価することによって注目を促し、地域の活性化につなげて、日本の歴史的な価値ある文化を再発見してもらうという趣旨ですが、この日本遺産の認定を文化庁が行っていくことで、改めて日本各地に息づいている日本固有の価値を再認識する大いなるきっかけになっています。
日本遺産を旅することは、日本各地で、今もそこに住む人々の誇りと共に継承されてきた歴史と文化を楽しみながら、地域の魅力を再発見、再認識するものです。
文化庁は、単に日本各地の価値ある文化的遺産を紹介することにとどまらず、その物語を語れる人々の育成プログラムにも取り組んでいます。その地の日本遺産の番人ともいうべき語り部の存在は必要不可欠なものであり、大人だけでなく、子どもたちにも広げ、未来の語り部を育もうとしています。
「日本遺産紀行」シリーズでは、各地の自治体や観光協会などのご協力をいただき、うわべだけのものでなく、しっかりと、日本遺産たる価値を楽しんでいただける内容に仕立てています。
世界遺産は「卓越した人類共通の価値」を重視して登録されますが、日本遺産は「文化の多様性を大切に、その文化財が擁するストーリー」が重要視されています。海外のツアーがストップしている現状にあって、ぜひ日本各地の歴史、文化をお楽しみください。
ツアーの見どころ
高僧・徳一(とくいつ)が築いた仏教の理想の都
仏都・会津の礎を築いた徳一は、奈良時代から平安初期、最澄や空海と同世代で親しく交流を持ち、一目置かれた高僧です。奈良東大寺、興福寺で法相宗を学び、当時の堕落した都の仏教を嫌い、真の仏教を求めて会津の地に移りました。日本仏教史最大の対決とも言われる最澄との5年にわたる論争で知られ、会津の気質にも通じる一途で気骨ある高僧として知られます。今回の旅では、徳一が開いたと伝えられる慧日寺跡や、赤べこ発祥の寺院としても知られる圓蔵寺、国宝の仏像を有する勝常寺など、徳一ゆかりの地も訪れます。


日本遺産「三十三観音めぐり」の名刹を巡る
徳一の時代から時をくだって江戸、会津藩の藩祖保科正之の時代、巡礼が日本各地で盛んに行われるようになり、会津藩でも藩民の巡礼熱の高まりを受けて、正之は徳一の時代からの由緒ある寺院で構成する三十三観音を定めたのでした。当時、家の中で窮屈な暮らしをしていた農家の女性は、田畑の仕事がひと段落した7月頃、講仲間と共に親睦と娯楽を兼ねた観音巡りに旅立ち、ひととき羽を伸ばしたのでした。今回は、三十三観音の中でも最も特徴的な木造三層懸造り様式(清水寺と同工法)で建てられた左(さ)下り観音(第二十一番札所)や、弘法大師が根のついた大樹から彫り出した立木観音で知られる恵隆寺(第三十一番札所)などの名刹も訪れる行程としています。


【薬師堂石仏】平安時代の如来と菩薩坐像が残る 驚きの石窟が目の前に
大悲山に残る3つの石窟のうち最も保存状態のよい「薬師堂石仏」。砂岩の崖を間口15メートル、高さ5.5メートルにかけて掘り抜き、4体の如来像と2体の菩薩像が浮き彫りされた圧巻の光景が広がります。顔は石芯塑像のため剥落してしまっていますが、光背の線刻や彩色などもしっかりと残ります。光背の火炎紋や唐草紋は東大寺盧舎那仏の台座に似ており、首の太さや衣の幅などから、平安前期のものと言われています。平安前期といえば中国の唐の影響が強く、大陸では洛陽の龍門や敦煌の莫高窟にも多くの石窟が残された時代。薬師堂石仏もまさに「莫高窟」へ来たかのような錯覚を覚えるほどです。今回は、南相馬市教育委員会のご助力を得て、普段保護しているガラス戸を開けていただき、石窟の内部へ。間近で迫力の石窟をご覧いただく機会といたしました。



【観音堂石仏】日本最大の千手観音石仏と千仏の面影
「大悲山」もうひとつの見どころが「観音堂石仏」です。ここには大悲山の本尊であったとされる千手観音坐像が刻まれています。こちらも剥落が多いですが、残る千手観音の頭部や手の姿から推定される大きさはなんと9メートル。日本最大の石仏が平安期にこの地に刻まれていたのです。その左右にはシルクロードの千仏洞の如く、鮮やかな化仏が彫られています。現在確認できる千手の配置は、頭の上に化仏を捧げる平安期の京都清水寺本尊をルーツとする「清水型千手観音」となっています。同型の平安時代の仏像は中尊寺にも残されており、大陸と都、そして東北の繋がりを今に感じる石窟です。背後の鮮やかな化仏はベゼクリクやキジルといったシルクロードの千仏洞を思わせるオリエンタルな雰囲気を漂わせています。



福島県唯一の国宝建築「白水阿弥陀堂」も訪ねます
福島県で唯一、建築物として国宝指定をうけているいわき市の「白水阿弥陀堂」も訪れます。白水阿弥陀堂は平安後期の永暦元年(西暦1160年)に徳姫という女性が発願、建立されたと伝わります。阿弥陀堂は平安後期に多く建てられた伽藍の寺院で、京都の浄瑠璃寺や平等院鳳凰堂(ともに国宝)など阿弥陀堂と浄土式庭園を持つ特徴があります。白水阿弥陀堂も、現存する数少ない阿弥陀堂建築で、非常に貴重な遺構を今に残しています。国宝の阿弥陀堂はもちろん、堂内の阿弥陀三尊(国重文)、持国・多聞天王(国重文)なども見ごたえがあります。


ツアー日程
4日間 | 訪問地・時刻 | スケジュール | 食事 |
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1日目
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東京駅10:36発 郡山駅11:57着 (勝常寺) (新宮熊野神社) 芦ノ牧温泉
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■午前、郡山より喜多方へ。 ■午後、徳一が開いた東北を代表する名刹、○勝常寺(内部の12の仏像はいずれも国宝・重文)、新宮熊野神社の●文殊堂や、長床にご案内します。 ■夕刻、芦ノ牧温泉へ。 【2連泊】(芦ノ牧温泉泊) |
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2日目
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芦ノ牧温泉9:00発 会津美里 大内宿 会津柳津 芦ノ牧温泉16:00着
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■午前、清水の舞台を思わせる懸け造の○左下り観音堂を訪れます。 ■その後、○大内宿を訪れます。 ■午後、徳一が開いたとされる名刹で、会津赤べこの発祥地でもある○福満虚空蔵菩薩圓蔵寺へ。その後、弘法大師が彫ったとされる立木観音で知られる○恵隆寺にご案内します。 (芦ノ牧温泉泊) |
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3日目
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芦ノ牧温泉09:00発 会津若松 郡山16:00着
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■午前、会津若松へ。珍しい木造らせん建築の●さざえ堂へ。 その後、猪苗代にて徳一が開山した寺院で、会津で最も栄えた寺院であった○慧日寺跡、●慧日寺資料館にご案内。 ■午後、郡山へ。 (郡山泊) |
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4日目
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郡山9:00発 (大悲山石仏) (国宝・白水阿弥陀堂) いわき駅16:18発 東京駅18:43着
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■午前、郡山駅よりバスにて南相馬に残る石窟「大悲山石仏」へ。○薬師堂石窟、○観音堂石窟を訪ねます。 ■その後、いわきへ。国宝・○白水阿弥陀堂に参拝。 ■午後、いわき駅より特急ひたちにて東京駅へ。 ■東京駅着後、解散。 ご自宅までお荷物を託送します。 |
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出発日・旅行代金
このツアーは4日間のコースです。
出発日 | 旅行代金 |
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6月13日(火)発 |
旅行代金:¥188,000 全国旅行支援割引:¥15,000 別途地域クーポン:¥6,000 お支払い実額:¥173,000 |
6月20日(火)発 |
旅行代金:¥188,000 全国旅行支援割引:¥15,000 別途地域クーポン:¥6,000 お支払い実額:¥173,000 |
■1名室利用追加代金:¥25,000
お1人でご参加のお客様は、1名室利用追加代金にて承ります。
※現地合流解散:郡山駅合流(出発)/いわき駅解散(帰着) 旅行代金から¥12,000引きとなります。
※このツアーは全国旅行支援を利用するコースです。旅行代金の割引と地域クーポンが付与されます。利用条件とご注意は下記の「全国旅行支援(詳細はこちら)」をご覧ください。
※全国旅行支援の助成事業の予算が終了次第、助成事業は停止となり、通常の旅行代金でのご案内となりますので、予めご了承ください。なお、キャンセルされた場合は割引適用前の旅行代金に対して通常のキャンセル料がかかります。
ツアー申し込み・お問い合わせ申込・問合せ
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