見どころのご紹介

日本三大名峰(霊山)・白山山麓を訪ねます

　今から1300年前、奈良時代の泰澄大師により開かれた歴史ある霊峰・白山は、現在も岐阜・福井・石川県に跨る山麓エリアにおいて山岳信仰の対象として広く崇められています。今回は、福井県における白山信仰の中心、中世において広大な宗教都市として発展した「白山平泉寺」を訪ね、泰澄大師が白山の女神と出会った御手洗池、500年前に敷かれた参道の石畳、杉の大木に囲まれた境内の美しい苔のじゅうたんなど霊験あらたかな静寂の世界に浸ります。

　また白山北西麓に位置する重伝建の「白峰地区（旧白峰村の中心）」では、細長い河岸段丘上に築かれた石垣に建つ切妻屋根を持つ2～3層のこの地域特有の家屋群をご覧いただくことができます。雪深いこの地で、養蚕を生業として栄えた江戸時代の景観を今に伝えます。

期間限定の絶景ロード「白山白川郷ホワイトロード」をドライブ

　豪雪地帯ゆえに例年６月中旬から11月上旬の間だけ通行が可能となる「白山白川郷ホワイトロード」（旧白山スーパー林道）は、岐阜県大野郡白川村と石川県白山市を結ぶ、全長33.3キロの有料道路として、1977年に開通しました（2015年新たな愛称としてホワイトロードに名称変更）。ブナの原生林、様々な高山植物、多くの滝など変化に富んだ白山国立公園内の山岳地帯を走る、絶景が続く景勝ロードです。今回は、岐阜県と石川県の県境となる国見山を仰ぎ見ながら霊山・白山の北側から合掌造りの世界遺産・白川郷までの絶景ドライブを楽しみます。

旅の締めくくりは、飛騨せせらぎ街道沿いに建つ「オーベルジュ玄珠」に宿泊

　紅葉ドライブの名所として知られ、飛騨高山と郡上八幡をつなぐ「飛騨せせらぎ街道」のちょうど中間地点に建つ「オーベルジュ玄珠」。全15室、和のオーベルジュとして2020年8月にオープンしました。山や川に囲まれた自然豊かな標高800mの山間地域に、赤さびをまとった美しい曲線屋根を持つドーム型のモダン建築が目を引きます。一方、館内は飛騨地方の杉と桧がふんだんに使われており、上質で安らぎの空間が広がります。

　料理長を務めるのは、東京𠮷兆や滋賀の徳山鮓で修行した経験を持つ早川直樹氏。フランス、タイなどの公邸料理人としての経験も持ちます。豊かな森と清らかな川に恵まれた飛騨地方ならではの食材を使った、旬の郷土料理をお楽しみください。