見どころのご紹介

中世の家並みが残るラヴェナム　宿泊して朝夕の散策を満喫

ロンドンの北東、北海に面してコブのように突き出したイーストアングリア地方は、7世紀にアングロ・サクソン人が築いた七王国の一つとして栄えました。その後、13世紀から15世紀にかけて毛織物産業の要衝として発展し、当時としては贅沢な町並みが出来上がりました。今回はそんな「ウールタウン」のひとつ、ラヴェナムに宿泊します。少々傾いたような愛らしい木骨組の建物が数多く残り、どこを切り取っても絵になる風景です。

長い時を越えて今も残る　美しき英国のカントリーサイド

イーストアングリア地方は河川や湖沼、湿地といった水が豊富な地域。人々は自然を上手く利用し共存してきました。この地方の豊かな自然を愛し、人々の生活の様子を描いた画家のひとりがジョン・コンスタブルで、彼はウィリアム・ターナーと並ぶ英国を代表する風景画家です。今回の旅では、彼が幼少期を過ごした小村フラットフォードへ足をのばします。緩やかな丘陵地が広がり、その間をストウ川がゆっくりと流れていく田園地帯です。藁葺の家、水門、水車小屋など、200年前、コンスタブルが活躍した頃と変わらない景観が残っており、散策が楽しめます。

ノーリッジに3連泊。リバーサイドウォークがおすすめ

イーストアングリアの中心都市ノーリッジは歴史が深く、ウィリアム1世がイングランドを征服した1066年には商業都市として栄えていました。町を散策すると目に飛び込んでくるのは、教会の数々。高さ96mの尖塔がシンボルのノーリッジ大聖堂をはじめとし、大小さまざまな教会を町中で見かけます。中には教会を転用したユニークなお店もあり、人々の生活の中にうまく溶け込んでいます。また町を流れるウェンサム川沿いのリバーサイドウォークは、カラフルな家並みや15世紀の水門を眺めたり、散歩をする地元の方々とすれ違ったりと気持ちのよい散策が楽しめます。

知られざるもう一つの「湖水地方」 ザ・ブローズ国立公園

ノーリッジ滞在中の一日は郊外へ出かけます。町の東側には英国屈指の水郷地帯「ブローズ」があり、川と多数の人工運河が縦横無尽に走ります。リバークルーズへと出かけると、葦や水草が茂り、水鳥たちが優雅に泳ぐ姿を見かけたり、風車や茅葺屋根のコテージが現れたりと、陸地と水辺が交差する独特の景色が楽しめます。

旅の締めくくりは大学都市ケンブリッジに連泊。美しい町並みを散策します

800年以上の歴史を誇る大学都市ケンブリッジは、街を南北に流れるケム川を中心に豊かな緑や公園が広がり、それらが中世建築群と調和する美しい街並みが魅力です。ロンドンからの日帰りで訪ねることも多いこの街に連泊し、カレッジの壮麗な建築の見学はもちろん、街歩きもゆっくりとお楽しみいただきます。

競馬の聖地ニューマーケットへ

近代競馬発祥の地であるイギリスにおいて、ジェームズ1世の保護の下その中心地として発展したニューマーケット。サラブレッドの聖地とも呼ばれる馬の街に立ち寄り、競走馬が飼育される馬場周辺を散策します。

息を呑むほど美しいイーリー大聖堂

1083年に遡る歴史を持つイーリー大聖堂は、ノルマン様式、ロマネスク様式とイングランドゴシック様式が入り混じり、無数のアーチやオクタゴン・タワーが特徴的です。内部のフレスコ画や八角形のドームは圧巻の美しさです。