インド洋に浮かぶ神秘の自然と地球最後の楽園へ

神秘の木バオバブは終日かけてじっくりと

ユニークな動植物が数多く存在するマダガスカルの象徴といえばバオバブの木でしょう。世界にある10種類のバオバブのうち8種類がマダガスカルに生息し、地元では長寿や生命の木として崇拝されてきました。モロンダバ近郊には30メートル近くある巨大なバオバブや、2本の幹が絡み合うバオバブなど個性的な木々が林立しています。ハイライトのバオバブの並木道は日没の時間帯に訪れます。夕日に照らされ赤く染まるその光景は、感動的なものとなること間違いなしです（注1）。

古代から大陸と隔絶されていたマダガスカルは、特異な生態系が保たれ、島の動物の約90%が固有種という動物好きにとっては楽園のような場所です。モロンダバから日帰りで訪れることができるキリンディー森林保護区もその一つ。世界最小の霊長類ピグミーネズミキツネザルや横っ飛びで移動するベローシファカ、珍獣フォッサといったマダガスカルの固有種が棲息しています。森林保護区内の平坦な道を歩く、ウォーキングサファリにご案内します。

アフリカ大陸から東に約1,300キロ、インド洋の真珠と称されるセイシェル諸島に3連泊します。まだまだ日本人観光客が少ない国ですが、鮮やかなブルーの海と希少な植物が生息する知る人ぞ知る秘境リゾートです。100を超える島から成り立つセイシェル最大の島・マヘ島にある首都ビクトリアは、大航海時代以降さまざまな人種が移り住んだため独特の文化が築かれました。のどかな自然風景に、キリスト教会やヒンドゥー教寺院が混在する不思議な町並みも魅力です。

マダガスカルに棲息するキツネザルの種類は30種以上に及びます。ぺリネ特別保護区では、11種類ものキツネザルが棲息し、ここでしか見られない最大種インドリがいます。

17世紀初頭マダガスカルにはいくつかの王国が存在しており、最初に首都がおかれたのが世界遺産にも登録されているアンブヒマンガでした。マダガスカル語で「美しい丘」を意味し、王宮と女王の別荘が残されています。