東インド・オリッサ州のゴールデントライアングルを巡り
驚異のヒンドゥー建築の美に圧倒される旅

ここに注目。旅のポイント

①目を見張る彫刻群 13世紀に築かれた世界遺産コナーラクの太陽寺院を訪ねます

インドでタージ・マハルに次いで、1984年世界遺産に登録された太陽寺院。東ガンガ王朝の下で20年もの月日をかけて築かれた壮大・壮麗なもので、オリッサ建築の白眉と称されます。1寺院全体が7頭の馬と24の車輪で作られた馬車に曳かれるようにデザインされ、伝統舞踊オリッシィダンスのポーズをとった踊り子たちの躍動感あるレリーフが施されています。とりわけ3メートルに及ぶ車輪の彫刻は見事です。

②オリッサ建築の最高傑作、11世紀建立のリンガラージャ寺院を展望します

オリッサの州都ブバネーシュワルは、紀元前に遡るカリンガ国の都で、500を数える寺院の存在が、往時の街の繁栄ぶりを伝えています。寺町ともいわれる町の数ある寺院の中でも、ランドマークはリンガラージャ寺院。オリッサ建築の最高傑作とされ、コナーラクの太陽寺院、プリーのジャガンナート寺院は、同寺院の建築様式を受け継いで生まれました。内部に入れるのはヒンドゥー教徒のみですが、巨大な中心寺院のシカラ（高塔）を展望するだけでもその偉容が味わえます。

③12世紀建造の東インド最大のヒンドゥー教寺院 ジャガンナートを見学

ベンガル湾に面した保養地として知られるプリー。ビーチ沿いには海沿いで寛ぐインド人の姿が見えますが、一方でヒンドゥー教徒にとっては、多くの巡礼者が訪れる聖地です。東インド最大の寺院、ジャガンナート寺院がある町として存在感を示し、本尊のジャガンナートとはヒンドゥー教のヴィシュヌ神の化身、クリシュナと見なされているオリッサの土着神であり、地元愛と結びつき熱狂的に信仰されています。

内部は神聖な場所としてヒンドゥー教徒のみ入場が許されていますので、周囲には厳かな雰囲気が漂います。このたびはジャガンナート寺院をご覧いただける展望スポットへご案内します。

ツアーの見どころ

紀元前1世紀に遡るジャイナ教寺院群 ウダヤギリ・カンダギリ

アショカ王時代、カリンガ国を領有したマウリヤ朝ですが、力が弱まると、ジャイナ教を信仰する王が誕生しました。ジャイナ教徒が瞑想する場所として開窟した石窟寺院が今も残されています。

インド4大舞踊のひとつ「動く彫刻」オリッシィダンスなどオリッサの伝統に触れる

オリッシィダンスは、ジャガンナートに捧げられた踊り。コナーラクの太陽寺院などを訪問した後にご覧いただくとその踊りが彫刻に描かれたものと同じなのがおわかりいただけることでしょう。

また、オリッサ州滞在中には、小さな村を訪問して、もうひとつのオリッサの伝統である細密画「パッタチトラ」の作品で知られる小村も訪ねます。布（パッタ）に描かれた絵画（チトラ）を意味し、細やかな絵画作品のほか、素朴な村の壁画も鮮やかな装飾で飾られています。

民族色豊かなオリッサの、独特な文化を味わってください。

締めくくりはコルカタ周辺の見どころを探訪

インドらしい喧噪が感じられる旧市街のカーリー寺院や郊外のジャイナ教寺院パレシュナートのほか、屈指の仏教コレクションを誇るインド博物館を訪問。インド最古のメトロ乗車も体験します。