見どころのご紹介

一般的にはパースに宿泊してフラワーウォッチングに出かけるツアーが多いなか、このコースではゆとりをもってフラワーウォッチングを満喫できるよう、パースから400キロほど北に位置する町ジェラルトンで2連泊としています。季節が逆になる南半球では、北のほうが温度が高く、オーストラリアでは桜前線ならぬワイルドフラワー前線が北から南へ南下していきます。その期間は7月上旬から5カ月間と長期に及びますが、最も良い時期を選び、ジェラルトン連泊を挟んで、北へ南へドライブしながら、ワイルドフラワー前線をとらえます。

西オーストラリア州で見られる花の種類は1万2000種を数え、そのうちの8割が固有種といわれます。まず訪れるカルバリー国立公園はまだまだ観光客も少なくプライベート感のある花散策を楽しめます。白やピンク、黄色の可憐な花が一面に咲くエバーラスティングの群生は、思わず歓声をあげたくなる美しさ。まるで地面に置かれた花輪のようなリースレシュノルティアや、カンガルーの前足を思わせるカンガルーポー、ブラシそっくりのバンクシアなど、不思議な形の花々を探し、ツアーでは2日に分けて、フラワーウォッチングドライブへご案内します。（※自然現象の為、見られる花の種類や時期は年によって異なります。）

西オーストラリアの大自然を満喫　独特の自然景観も楽しみます

パースから30分も車で走ると、そこは荒野の真っただ中。車窓からはエメラルドグリーンの海が続くコーラルコーストらしい眺望をご覧いただけます。カルバリーからモンキーマイヤへ北上する日には、生きた化石と呼ばれる生物「ストロマライト」が見られるハメリンプール海洋保護区へ。浜辺に無数にあるキノコのような岩は、実は藍藻類（シアノバクテリア）と石灰砂や泥などが堆積して成長した生命体で、少なくとも5億年もの時を刻んでいるといわれます。一方、シェルビーチは白砂ではなく、貝殻が一面を覆う、その名のとおりの風景が広がり、紺碧のインド洋とのコントラストも見事です。また、ピンク色の湖として知られるハット・ラグーンも訪問。気象条件が合えば、湖面がピンク色に染まる姿がご覧いただけるかも知れません。

大自然が造りだした奇岩ピナクルズ

パースの北方ナンバン国立公園にある奇景、ピナクルズ。400ヘクタール、およそ東京ドーム85個分の砂漠に大小の石灰岩の柱状の尖塔が林立する景色は荒野の墓標とも呼ばれます。太古の昔、海辺だった地域に貝などが堆積して石灰岩層をつくり、そこに生えた原生林が枯れ、根の周りに浸透した石灰岩層が残って岩になったといわれています。

パースでは中心部のホテルをご用意　のんびりと滞在をお楽しみください

「世界で最も住みやすい都市」ランキングでは上位常連のパース。年間を通して穏やかな気候、スワン川沿いに立つ洗練された美しい町並みと隣り合わせの豊かな自然が魅力です。このたびお泊りいただくホテルは市内中心部に位置し、大聖堂やエリザベス・キーといった観光名所も徒歩圏内。エリザベス・キーは最新のビルやオブジェが立ち並び、夕刻の茜色の空と輝く夜景はパースの紹介などでよく使われるシーンです。その近くにあるロンドンコートは1937年から続くイギリス統治時代を思わせる小さなショッピングアーケードで散策におすすめです。チューダー様式の建物の中にはアンティークショップやカフェが軒を連ねます。スワン川沿いの緑豊かな公園も近く、気持ちの良い散策が楽しめます。