視察レポート

視察レポート

2022年12月23日

南仏プロヴァンス・コートダジュール視察レポート

〈プランニング事業本部 鈴木洋〉

 12月7日(水)~12月15日(木)まで南仏プロヴァンス・コートダジュールへ行ってまいりました。
 今回の目的は2つあり、1つ目が『旅のひろば』12月号にて発表した 「南仏・リュブロン地方の村々とコートダジュールの旅 10 日間のホテル視察、2つ目がプロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方圏(Provence-Alpes-Côte d’Azur=略してPACA)主催の南仏エリアの総合的なプロモーションイベントPROVENCE-ALPES-CÔTE D’AZUR TRAVELMEET2022に参加するためです。ワールド航空サービスのお客様の中でも多数のファンがいる南仏地域の新しい観光地情報、ホテル情報を入手すべく、現地サプライヤーに色々と聞いてまいりました!
 前半は生憎の雨。2か所のホテル視察中のほとんどは雨に見舞われました。その後、北プロヴァンス地域の視察旅行は南仏エリア特有の強風「ミストラル」の洗礼を受けました。そして最後に辿りついたコートダジュール・ニースでは、天気に恵まれて快晴。真っ青な空と海、本当に南仏らしい天気でした。

フランス本土にはコルシカ島を含め13の地方圏があり、プロヴァンス・アルプ・コートダジュール地方圏は山岳地方のアルプス・エリア海岸部のコートダジュール・エリア、そして”フランス”誕生の礎となったローマ植民地支配のプロヴァンキアから由来するプロヴァンス・エリアに分類されます。

リュブロン地方・ルールマラン村のホテル視察へ

・フランスの美しい村 ルールマラン村のル・ムーラン・ド・ルールマラン(Hotel Le Moulin de Lourmarin)
TRAVELMEET2022に先立ち、1日早く現地入りをし、「南仏・リュブロン地方の村々とコートダジュールの旅」で利用予定のホテルの視察に向かいました。マルセイユ空港到着後、まず向かったのはリュブロン地方の南部にあるルールマラン村。「フランスの美しい村」に登録される、15世紀に造られたルネッサンス様式のお城がある城下町です。城壁に囲まれた典型的な中世の村で、黄色のライムストーンで造られた家々が立ち並び、プロヴァンス風情満載です。
ツアーでは全27室のホテル、ル・ムーラン・ド・ルールマランを利用します(4/16発)。かつてのオリーブ搾り工房、後には村人が集う食料品店だった建物を改装しています。館内はまさしくプロヴァンスを体現したような内装で、壁のペンキはルシヨン村産のオークル(黄土)を利用し、室内の壁装飾はオリーブ搾りプレス機のフィルターとして使われたサイザル麻があしらわれていたりと、プロヴァンス素材にとことんこだわっています。客室も決して豪華ではなく、そして広くもありませんが、プロヴァンスを感じ、プロヴァンス暮らしを体感していただくにはもってこいのホテルでした。

ホテルから出るとすぐにメインストリートです。
ホテル名である”ル・ムーラン”の由来のオリーブ搾り機
プロヴァンスらしさ満載の客室
調度品などもプロヴァンスの作家が手掛けているそう
ホテルを案内してくださった、マネージャーのアレクサンドルさん。
ルシヨンのオークル(黄土)のペンキがいかにもプロヴァンス風です。

ラ・セル村の美食の宿 視察へ

・アラン・デュカス氏が手掛けるわずか10室の美食の宿 オステルリー・ド・ラベイ・ドラセル(Hostellerie de l’Abbaye de la Celle)

次に向かったのがマルセイユから東に45分のラ・セル村。ここにはフランス料理界の巨匠アラン・デュカス氏がプロデュースする5つ星のオステルリー・ド・ラベイ・ドラセルです。かつてのセル修道院の建物を改装したホテルで、客室数わずか10室(ジュニアスイートルーム4室、スタンダードルーム6室)ながら、レストランは有名ガイドブックで1つ星を獲得するガストロノミック・ホテルとして知られています。度重なる交渉の末、このたびはスタンダードルーム全室を確保しました。小グループだからこそ、宿泊が叶ってのご案内です。訪問時は私の泊まった客室以外全て埋まっていたため、他の客室を視察することができませんでしたが、それぞれの客室にテーマがある落ち着いた雰囲気のホテルでした。

プロヴァンスの邸宅と庭園
エントランス
落ち着いた雰囲気のレストラン
朝食には焼き立てのクロワッサンが。ご希望で卵料理やハムなどがサーブされます。
南仏産の仔牛のロースト。ソースが本当に美味でした!
地元の野菜と魚介を使った前菜。
アラン・デュカスの三ツ星レストラン、モナコのルイ・キャーンズで修業したニコラ・ピエラントニ氏。地元のラ・セルに戻り1ツ星を守り続けています。
ホテルのスタッフに歴史的建築物の修道院のダイニングルームも視察させてもらいました。
宿泊したベッドルーム
現在はお土産のブティックとなっている、かつての礼拝堂の建物

プロヴァンス北部 ヴァントゥー(Ventoux)地方の視察ツアーへ

ホテルの視察を終え、いよいよプロヴァンスの2泊3日の視察旅行のスタートです。どこも来年以降のツアーに入れたいところばかりでした!
私が今回参加した視察旅行は、プロヴァンスでも北部に位置するヴァントゥー地方の視察旅行でした。この地方はアルプスの一部であるヴァントゥー山(1,911m)を中心としたエリアで、世界遺産のアヴィニョンの北東部に位置します。弊社でもよくご案内するリュブロン地方のさらに北側で、黒いダイヤと呼ばれる黒トリュフの首都Richerenches(リシュランシュ)があるほか、リュブロン地方同様美しい鷲の巣村があります。今回は、その中でも「フランスの美しい村」に登録しているセギュレ村を訪ねました。宿泊はヴァントゥー山とブドウ畑に囲まれたワイナリーのシャンブル・ドットに泊りました。

マルシェ中にトリュフの芳香が漂います。
後程トリュフ狩り体験をさせてくれるクリスチャンさんも採れたてのトリュフを販売。前日のカルパントラで決められた値段が1キロ1,100ユーロだそう!
仲買人を訪ねるトリュフ生産農家の方々
トリュフ生産農家と価格交渉をするリシュランシュNO1の仲買人
買ったばかりの巨大黒トリュフを見せる仲買人
クリスチャンさんの農場でトリュフ狩り体験もさせてもらいました。
車窓からフランスの美しい村・セギュレ村を撮影
どこを撮っても絵になるセギュレ村
小径歩きも本当に楽しかったです
ヴァントゥー山とブドウ畑に囲まれたシャンブル・ドットLA VERRIEREに宿泊しました

ニースではTRAVEL MEET2022の商談会を終日行いました。

2泊3日の視察旅行が終わると、北プロヴァンスからバスで一気にコートダジュールの中心ニースに移動しました。到着するとそこには青い海と青い空、まさしくコートダジュール(Côte-d’Azur/紺碧海岸)!という景色が広がっていました。
ニースでは終日TRAVEL MEET in PROVENCE-ALPES COTE D’AZURという商談会でした。67社の観光局、ホテル、バス会社と世界各国の旅行会社が67社集まったのですが、残念だったのは日本から出席したのはワールド航空サービス1社だけということ。コロナ禍も影響しているかと思いますが、何となく日本に活気がないと思われてしまいそうで、若干残念ではありました。いずれにせよ、各社と色々と話が出来、収穫もありましたので、また来年以降のツアーで生かしていきたいと考えております。ご期待ください!

真っ青な海と空が待っていました。
67社の旅行関係者が集まったTRAVELMEET
既にコロナ前を上回る業績を上げているヨーロッパの会社が約半数出席。更に新しい観光素材探しをしており、本気度を感じました。

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