歴史ある風景

歴史ある風景

2021年01月12日

坂の町・長崎。その始まりは長い岬だった。

本社:プランニング事業本部 乗田憲一

仕事柄、イタリアに行く機会が多く、アマルフィ海岸やチンクエテッレと言った断崖にへばりつく家並みや入り組んだ海岸線の美しさは脳裏に焼き付き、今はとても懐かしい気持ちでいます。

そのせいか長崎がとても好きで、坂道を登りながら洋館を眺めたり、グラバー園から美しい「坂の町」を眺めているとすごく幸せな気持ちになります。
でも実は長崎に漂う「海外」の香りは、出島や教会のような、目に見えるものばかりからするのではないのです。

グラバースカイロードからの町並み
坂道のある長崎の町並み

長崎港は1571年に開港。当時は現在の国際ターミナルのある平地は全て海で、細長く大きく突き出た岬となっており、その付け根の西側に大きく湾曲した入り江があり、そこが港でした。古地図を見るとまるで、イタリアのポルトフィーノのような地形です。岬の先端であった、今の長崎県庁付近に駐車場があり、唐突に高い石垣が残っています。天然の岩壁が崩れないように石垣で覆ったのです。当時の港付近を訪ねると「舟津町」という地名が残っているのも面白いです。
その後、岬の周りを取り囲むように埋め立てが進み、有名な出島が出来、そして幕末、だんだん畑であった斜面に洋館が並び、現在の長崎へとつながっていきました。

そもそも長崎は外国貿易の拠点として港を開き、土地の成り立ちもどことなく地中海に似ていたこと。幕末の西洋人も長崎をどこか懐かしく、心地よいと感じていたのかもしれません。

長崎の洋館
1858年出版の長崎の古地図

長崎・現在もクルーズ船が寄港する国際都市

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