町並み百選

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2021年05月27日

南国土佐の城下町 高知の町並み

プランニング事業本部 吉田義和

先週は高知県「梼原村」をご紹介したのですが、ちょうどその木曜日に急遽高知への出張が決まり、先週末は高知を旅してきました。残念ながら「今いちばん行きたい町」と書いた梼原への訪問は叶わなかったのですが、奇跡の清流といわれる「仁淀ブルー」や話題の「モネの庭」などを訪れる機会を得ました。過去になく早い梅雨入りで雨続きの中でしたが、週末は奇跡的に晴れ。美しく青き清流を楽しむことができました。「仁淀ブルー」については旅のひろば6月号に掲載いたしますので、ぜひご期待ください。今回は高知の町並みをご紹介いたします。

400年の歴史を持つ城下町 高知

あまり観光というイメージのない高知市内ですが、400年の歴史を持つ全国でも指折りの城下町です。高知に城を築いたのは織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に仕えた尾張出身の山内一豊です。妻の見性院は、嫁入りの持参金で高価な馬を購入し、それが信長の目にとまって出世を助けた、という「内助の功」の語源となったエピソードでも知られています。大河ドラマにもなった司馬遼太郎の「功名が辻」でも彼の生涯をご存じの方も多いかと思います。平凡と言われながらも歴代の天下人の家臣として活躍し、一国の大名となった山内一豊は、戦国時代に四国平定を目指した長曾我部家から土佐の地を引き継ぎ、高知城を建設しました。現在も高知市内の中心には立派な石垣の上に天守の姿を見ることができます。この天守、1727年に当初の天守が火災で焼失した後、1747年に再建されたものと言われ、国内に現存する12の天守のひとつ。かつ天守一帯が当時のまま残されている国内唯一の城です。残念ながら当時の資料が乏しく、戦後国宝から重要文化財に格下げされてしまったのですが、民間団体が懸賞金500万円を用意して当時の資料を探し、国宝登録を目指す取り組みも行われています。よさこいが行われる追手筋の門から入場し階段をのぼってゆくと、次第に天守が姿を現します。他の城のように観光用の独立した天守ではなく、天守に隣接した屋敷もそのままに残り、江戸時代の暮らしを感じることができます。高覧からの高知市の眺めも見事なので、階段は少々急ですが、ぜひ登ってみてください。観光の後は高知名物の「アイスクリン」でクールダウンするのもお勧めです。

高知城と社長松本
山内一豊の妻、見性院の像
高知城の高覧から市内を望む
城内のアイスクリン屋台 暑い日におすすめ

幕末の息吹を身近に感じる町

高知の市街地は、車で走れば15分程で回れてしまう規模です。高知城からはりまや橋までは約1キロメートルと歩いても十分に回れてしまいます。町に掲示している史跡地図を見ていると、坂本龍馬生誕地、後藤象二郎生誕地、板垣退助生誕地、など幕末の偉人たちの生誕地がひしめいているのに驚かされます。土佐藩は武士の階級制度が強く、上士(山内直系武士)、下士(主に旧長宗我部系武士)には明確な身分、対応の差があったそうですが、実際に地理で見てみると下士(郷士)である坂本龍馬の家から最上級の上士である後藤象二郎の家まで徒歩でも15分ほど。日常生活圏の狭い範囲内に厳しい身分社会があったのだなと訪れてはじめて実感しました。

上町に残る坂本龍馬生誕地の碑
高知市の中心 はりまや橋

昭和から令和まで 日本中の子供たちと共に

高知から日本中の子供たちを楽しませた漫画家がいます。横山隆一とやなせたかしです。漫画やアニメーション黎明期の代表作「フクちゃん」を生み出した横山隆一を記念した「まんが館」を訪れました。昭和の生活が生き生きと描かれた懐かしい絵柄が並び、1971年に最終回を迎えた際の寄せ書きには川端康成や井上靖、石原慎太郎ら錚々たるメンバーがメッセージを送っていました。昭和の大漫画家の記念館、懐かしさを感じていただける場所かと思います。小学生の息子がいる私としては、大変お世話になっているのが「やなせたかし」作品です。アンパンマンシリーズは今も全国の乳幼児の、またその親たちの強い味方になっている事でしょう。町中でもやなせたかしやアンパンマン関連のモニュメントは見られますが、ゆかりの地である香美市には記念館もあるので、お子さん、お孫さん連れの旅行の際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

昭和の子供たちを楽しませたフクちゃん
アンパンマンも町の各所で活躍
高知といえばカツオの藁焼き 塩タタキが美味
日曜市名物の土佐寿司野菜が主の素朴なお味

今回の出張では高知でニラ農家を営むワールド航空元社員も会いに来てくれました。高知はニラの生産量日本一。全国の4分の1を生産しているそうです。ぜひスーパーでニラを見かけたらちょっと高知のことを思い出していただけたら幸いです。

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