町並み百選

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2021年04月01日

北斎の暮らした町 小布施(おぶせ)の町並み

プランニング事業本部 吉田義和

昔から秋になると無性に訪れたくなる街があります。長野県の北部に位置する小さな町、小布施です。「栗の町」としても知られ、9月、10月になると多くの観光客が訪れます。栗以外にもりんごやもも、ブドウなどの生産も盛んで、1年を通じて美味しい食やお菓子が味わえます。スイーツ好きの私も長野方面に行った際は必ずと言っていいほど訪れる大好きな町です。そして、何より葛飾北斎の肉筆画に出会える、というのも大きな魅力。今回は長野を訪れたらぜひ立ち寄っていただきたい町、小布施をご紹介いたします

葛飾北斎が晩年を過ごした町

江戸を代表する浮世絵師である葛飾北斎。「富嶽三十六景」をはじめ、90年の生涯で数多くの作品を残しました。多くの画号を名乗ったことでも知られる北斎が小布施を訪れたのは83歳の時でした。(当時の画号は画狂老人卍というものでした。)この地の豪商高井鴻山に招かれ江戸から訪れたと言われています。鴻山によって小布施にアトリエとなる庵を与えられた北斎は、この地で多くの傑作を残します。特に「大作」と言われるのが、小布施の北斎館に展示されている祭屋台の天井画「龍図」「鳳凰図」「男浪図」「女浪図」や、小布施郊外、岩松院天井の「鳳凰図」です。いずれも小布施を訪れれば間近で鑑賞ができますので、ぜひじっくりと鑑賞いただきたい作品です。

富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」
祭屋台天井画「龍図」
北斎肉筆の「男浪図」「女浪図」

小布施の名物モンブランを求めて

小布施といえば「栗」というお話はしましたが、小布施には老舗の「小布施堂」「竹風堂」「桜井甘精堂」といった栗製品の老舗が並びます。名物の栗おこわや栗かのこなどは全国の百貨店でも取り扱われるほどの人気ですが、現地でしか食べられない特別なスイーツが「モンブラン」です。中でも小布施堂が提供する「朱雀」は秋限定で、栗好きがこぞって訪れる人気ぶりでした。先日訪れた際、「この時期はないな。」とあきらめていると、なんと「朱雀」専門店がオープンしていてびっくり。雪のちらつく早春の土曜日にも関わらず、訪れた際は8組待ちという状態でした。一緒に訪れた社長松本と小一時間待ち、至福のモンブラン時間を堪能することができました。人気の為、ご希望の際は小布施散策の前に名前を書いておくことをお勧めします。ちなみにかつて小布施名物だった味麓庵の「福栗焼」という焼菓子も楽しみにしていたのですが、こちらは小布施旧市街の道路整備の関係で閉店中。復活が望まれます。

小布施堂の敷地内にオープンした朱雀専門カフェ「えんとつ」は酒造の煙突が目印
小一時間まってやっとありつけた「朱雀」は絶品

小布施に泊まるという「贅沢時間」を楽しむ 枡一客殿

小布施は小さな町で周辺に宿泊施設もないため、どうしても長野や湯田中、渋などから立ち寄りで訪れることが殆どです。しかし、小布施堂の敷地内、枡一市村酒造が「客人をもてなす」をコンセプトにオープンした「枡一客殿」に宿泊すれば、朝夕にのんびりと小布施を満喫することができます。外観は酒造の建築を改装した純和風ながら、内部はセンスの良いインテリアでコーディネートされています。場所も北斎館の正面。小布施旧市街の中心に位置していますので、散策にも最適です。小布施は20年来「オープンガーデン」という取り組みを行っており、小布施に住む人々の邸宅の庭先を自由に歩けるようになっています。(コロナの状況によります)日中以外は観光客も少ない小布施。移住した気持ちで朝晩のんびりと楽しんでみるのも面白いかと思います。

小布施の中心に位置する枡一客殿
センスの良い設えの客室

なかなか確保できない枡一客殿に宿泊するツアーも設定しております。ご興味の方はぜひご覧ください。

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