歴史ある風景

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2021年03月30日

丹後半島・伊根。イタリア・ポルトフィーノの想い出

本社 プランニング事業本部:乗田憲一

京都府丹後半島の北東部、馬蹄型に弧を描く伊根湾に沿って、ぎっしりと連なる木造の舟屋。その数230軒余り、江戸時代から昭和初期にかけての舟屋が今に残る伊根。漁村がここまで美しいものなのか、思わず見とれてしまいます。

日本の原風景とも称される伊根の舟屋

伊根の歴史は古く、平安末期には既に集落が形成されていた記録が残ります。車道が敷かれたのは昭和の初め。人々にとって船は大事な交通手段でもあり、舟屋は海に向かって開けた玄関口でした。1階には海水を引き込み、そのまま船を格納可能でした。2階部分は物置、住居は裏に通りを挟んで建てられました。大正から昭和にかけては鰤漁の好景気に沸きました。昔は平屋だった舟屋が2階建てになったのは、その頃のこと。町の中を歩けば、素朴な舟屋の佇まいとは対照的に、立派な主屋や土蔵の様子に往時を感じます。

伊根は鰤の日本三大漁場の一つです。
現在使われている漁船は大きいため、漁港に横付けされますが、舟屋は大切に残されています。
主屋側も雰囲気たっぷりです。

荒海で知られる日本海で、何故この独特の町並みが生まれたのか。伊根湾を俯瞰してみると一目瞭然。丹後半島の北東部に位置する伊根湾は直径1キロほど、三方を山に囲まれ湾の出口は南側のみ。その出口にある青島が天然の防波堤となって、真冬でも海はとても穏やか。潮の干満差も50センチなので安心して水際に舟屋を建てることできました。

こうした地形を見ているとイタリアのポルトフィーノによく似ています。湾曲した海岸線に並ぶカラフルな家並みを今は懐かしく思います。ここはヨーロッパの旅行客に人気だったことを聞くと思わず納得。早くまたイタリアへ行ける日が来ますように。

カラフルな家並みが印象的なイタリア・ポルトフィーノ
カメラを向けるとにっこりとポーズを決めてくれる陽気なイタリア人に早く会いたいものです。

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