視察レポート

視察レポート

2021年03月16日

140年の時を越え、その物語は未来へ。
富士屋ホテルがリニューアルオープンしました。
箱根視察レポート

東京支店 酒井康行

富士屋ホテル全景(空撮)

 明治11年(1878年)、日本初の本格的リゾートホテルとして、箱根・宮ノ下に誕生した富士屋ホテル。創業者の山口仙之助が築いた一棟の洋館は、数々の増改築を経て、箱根を象徴する壮大な建築群のホテルとなりました。
 自然災害を含む幾多の大難をも乗り越え、平成9年(1997年)には建物の多くが登録有形文化財に。そして、2年以上に及ぶ大改修を経て、令和2年(2020年)、〝新生〟富士屋ホテルが誕生しました。
 いにしえの趣や意匠、お客様をおもてなしする心はそのままに、より心地よい、くつろぎの時間を。これからも、クラシックホテルの先駆者として、富士屋ホテルは新たな歴史を刻んでまいります。 
 このたびは、リニューアルオープンした富士屋ホテルと、「富士屋ホテルと箱根美術探訪 3日間」でもご案内する箱根に数多く点在する美術館や博物館の中から選りすぐりの箇所を、さらに周辺の見どころと共にご紹介します。

140余年の時を超え、宮ノ下の地にあり続ける価値 富士屋ホテル

 初代・山口仙之助がこの地に洋館を建設してから140年余り。ホテル創業の熱き思いは歴代のホテリエに代々受け継がれ、リニューアルされた施設とともにお客様をお迎えくださいます。

このたびは昭和35年(1960年)建築で、敷地の高台に立地する「フォレスト・ウイング」のガーデンサイドのお部屋をご用意しました。
広々とした客室
フォレスト・ウイングの最上階にはスパが新設され、浴槽からは箱根外輪山の雄大な景色が望めます。四季折々の自然を感じながら箱根七湯に数えられた名湯「宮ノ下温泉」をご堪能ください。
食堂棟は昭和5年(1930年)建築で、皇室御用達建築家の木下幸三郎が手掛けました。
メインダイニングルーム・ザ・フジヤ。昭和5年より90年間に渡り富士屋ホテルを代表するレストランとして多くのお客様に親しまれてきました。天井高6メートルの折り上げ格天井には、日本アルプスの高山植物が636種類描かれ、欄間や柱にも様々な彫刻が施されています。
別邸旧御用邸「菊華荘」は、明治28年、皇室の宮ノ下御用邸として造営された由緒ある純日本建築の建物と名園です。落ち着いた雰囲気の中、日本料理をお楽しみいただけます。
上記「メインダイニングルーム・ザ・フジヤ」でのフレンチディナーに加え、「菊華荘」での日本料理もお楽しみいただきます。
昭和11年(1936年)建築の、千鳥破風の大屋根や校倉造りを模した壁が特徴的な「花御殿」。
花御殿の隣に建つ白亜の西洋館。明治39年(1906年)建築の、鎧戸付窓の外観を持つ典型的な明治の洋館です。
エントランスは2段構造になっています。上部本館は明治24年(1891年)建築で、社寺建築を思わせる瓦葺屋根と唐破風の玄関が特徴です。
本館から食堂棟に通じる廊下はギャラリーになっています。
バー・ヴィクトリア。クラシック且つ重厚な雰囲気の中で、世界各国の銘酒をご堪能いただけます。
食堂棟地下1階には充実のホテル・ショップもございます。

印象派から現代アートまで
約10,000点のコレクションを誇る「ポーラ美術館」

 神奈川県箱根町に2002年に開館したポーラ美術館。コレクションは、ポーラ創業家2代目の鈴木常司氏が40数年間にわたり収集したもので、印象派からピカソ、カンディンスキーなどの20世紀絵画までを中心とした西洋絵画、日本洋画、日本画、版画、東洋陶磁、ガラス工芸など、総数1万点にものぼります。
 美術館の建物は「箱根の自然と美術の共生」をコンセプトにした建築設計で、
周囲の自然環境と調和し、「富士箱根伊豆国立公園」の立地を生かした遊歩道には、彫刻家・青木野枝氏をはじめとした現代彫刻作品も設置されています。
 4/17(土)~9/5(日)の期間では、「フジタ-色彩への旅」というレオナール・フジタ(藤田嗣治)の特別展も開催されます。フジタの旅とそれにともなう色彩の変遷に焦点をあて、フジタの画業の展開と生涯の旅路をあらためて知ることが出来ます。是非、お楽しみください。

太陽光も入る開放的な空間が入口となっています。
ルノワール『レースの帽子の少女』
モネ『睡蓮』
レオナール・フジタ(藤田嗣治)『自画像』
レオナール・フジタ(藤田嗣治)『ラ・フォンテーヌブローフォンテーヌ頌』
カンディンスキー『支え無し』
ミュージアムショップも充実しています。

極上の美の殿堂「岡田美術館」

 2013年10月、箱根・小涌谷に誕生した岡田美術館では、時代の流れや流派にそって、日本や東洋の美術品を約450点展示しています。
 1階には中国磁器や青銅器の数々、2階には喜多川歌麿の作品や日本の陶磁、3階には特別展、4階には日本絵画や書籍、そして5階には仏教美術と、実に多岐に及ぶ逸品が目白押しで、お好きな方であれば、1日いらっしゃっても飽き足らない程の規模を誇っています。館内は写真撮影禁止ですので、是非、ご自身の目で逸品をご覧ください。

岡田美術館の大壁画 福井江太郎「風・刻」―天駆ける箱根の守り神―
100%源泉かけ流しの足湯に浸かりながら大壁画を鑑賞することが出来ます。単純アルカリ性の源泉を「湯雨竹(ゆめたけ)」を使い、適温まで冷まし供給されています。

ルネ・ラリックの生涯と出会う「箱根ラリック美術館」

 アール・ヌーヴォーとアール・デコの時代を駆け抜けた宝飾とガラス工芸作家、ルネ・ラリック。彼の生涯を綴った「箱根ラリック美術館」は、自然とアートが響きあう心豊かになれる場所。ラリックがこよなく愛した草花や、四季折々に表情を変えるガーデン。小川から流れるそよ風をうけながら極上の休日が楽しめる、それが箱根ラリック美術館です。
 このたびは、美術館入口にある青いプリマドンナ「オリエント急行」ル・トランにて、ティータイムもご用意しております。また、ツアー中には特別展「ルネ・ラリック 水のかたち」も実施されていますのでご期待ください。

世界中の旅人を魅了し、小説の舞台ともなったオリエント急行。その贅を尽くした豪華サロン・カーで、専属スタッフの解説をお聞きいただきながら、優雅なティータイムをお楽しみいただきます。
豪華列車「オリエント急行」の車内はラリックが制作した優美なガラスパネルで飾られています。
各時間20名様までの限定のティータイムは毎回大人気です。
常設展示室には、大胆さと繊細さを兼ね備えたジュエリー、数え切れないほどのジャンルのガラス作品など、1500点のコレクションの中から選び抜かれた約230点が紹介されています。
ラリックの仕事場が再現されています。
ショップ「パッサージュ」も充実しています。

ご旅行ついでに訪れてみてはいかがですか?
秩父宮記念公園や成川美術館も訪ねました。

このたびの視察は御殿場駅から始めました。
御殿場駅前にはSLも展示されています。
秩父宮記念公園は、昭和16年9月から約10年間、秩父宮両殿下が実際にお住まいになられた御別邸です。こちらは享保8年(1723年)に建てられた茅葺の母屋です。
昭和3年(1928年)に昭和天皇より贈られた登山服姿の殿下の銅像は、彫刻家の朝倉文夫氏が制作したもので、昭和19年に東京から当地に移転し、富士山に向けて設置されています。
記念館。平成4年に建てられた新館の一部を改装し、秩父宮家から御遺贈頂いた品々を中心とした常設展示と年数回の特別展示をしています。
母屋にあるリビング。移築当時の土間を改装し、書斎、応接間、食堂として使用していました。御留学していた英国から取り寄せた家具を当時のまま展示しています。
箱根に向かう途中に立ち寄った「乙女の鐘」展望台。富士山を望める穴場中の穴場です。
日本一の絶景と名画を楽しめる、箱根芦ノ湖にある「成川美術館」。2021年3月11日(木)~7月14日(水)の期間は、「平山郁夫展~シルクロードを描く~」も開催されています。
成川美術館から望む芦ノ湖や箱根神社の一の鳥居
知る人ぞ知る名店「いろり家」。富士屋ホテルから徒歩約10分です(但し、急な坂道です…)。
名物のステーキ丼をいただきました。並ぶのは必至ですが、宜しければ自由食の際にお試しください。

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