帰着しました。添乗員レポート

帰着しました。添乗員レポート

2021年03月02日

越後・魚沼ガストロノミー 里山十帖2泊の旅

2021年2月24日~2月26日 3日間 添乗員:東京支店 渋江 恭子

 

<2/24発・添乗員 渋江 恭子>新潟県南魚沼市の里山に佇む、今注目の宿「里山十帖」に2泊する旅に添乗してまいりました。里山十帖に関しては、2020年11月26日出発の同ツアーに添乗した太田の帰着レポートに詳細が紹介されていますので、今回は観光を中心にご紹介いたします。

塩沢宿は歩行者を雪から守るアーケード「雁木造」が特徴です。
小千谷の錦鯉センター。色とりどりの鯉が泳ぐ姿はまるで織物が舞っているようでした。(豪雪のため、ご案内できなかった清津峡の代替としてご案内しました。)

旅情を掻き立てる純白の雪景色

南魚沼と言えば、今年は特に降雪量が多く、関越道で立ち往生が起きるなど、雪害の報道もありましたが、それだけに圧巻の雪景色をご覧いただくことができました。「非日常を味わう」ことも旅の楽しみの一つだと思いますが、一面に広がる雪原は非日常を演出してくれ、旅情が掻き立てられました。今回は2日目に天候に恵まれ、越後三山(八海山、中ノ岳、越後駒ケ岳)を車窓からはっきりとご覧いただくことが出来ました。

越後三山、青空、雪原の絶景を車窓から眺めることができました。

極彩色の躍動感。越後の名工・石川雲蝶の傑作の数々

 今回の旅ではじめにご紹介したのが「日本のミケランジェロ」と称される彫刻家・石川雲蝶の作品が残る西福寺開山堂、永林寺です。石川雲蝶は1814年に江戸で生まれ、30代に職を求めて越後三条にやってきました。後に彼の評判を聞いた魚沼の住職に乞われ、西福寺、永林寺、龍谷寺など多数の寺院で制作活動を行いました。

 西福寺開山堂の天井三間四方全面に「道元禅師猛虎調伏の図」の彫刻が施されています。「禅僧の道元が中国に修行に出掛けた際、虎に襲われそうになりました。道元が杖を投げ付けると、杖は竜になって虎を退治しました。」という話をモチーフにしており、彫像は極彩色の岩絵の具で彩られ、龍や虎、鷲の目はギヤマン(ガラス玉)がはめ込まれ、きらりと光る目からは生命力を感じました。躍動感あふれる彫刻作品は圧巻です。お客様もその迫力に言葉を失って、作品に魅入られていました。ミケランジェロはルネサンス期の芸術家ですが、うねるような彫像の動きはバロック建築を想起させ、私は「ジャパニーズ・バロック」という言葉が思い浮かびました。 

 次にご案内した永林寺の本堂には欄間の彫刻、絵画、香炉台など、100余点の雲蝶作品で飾られており、まさに「雲蝶美術館」とも称せるほど、見応えがありました。その中でも名高いのが3人の天女の彫刻です。制作当時の美人の条件「目細、鼻高、桜色(の肌)」を備えた3人の天女が鮮やかな赤と青の岩絵の具を利用し、優美に、艶やかなに表現されています。驚嘆すべきは笛を奏でるしなやかな指つき。彫刻作品とはにわかに信じ難いほど繊細に表現されています。

 日本では石川雲蝶の知名度は高いとは言えませんが、ご参加いただいた多くのお客様がこの越後の名工との出会いを喜ばれていました。(西福寺開山堂、永林寺ともに写真撮影は不可のため、下の写真は観光協会からいただいたものです。)

西福寺開山堂の「道元禅師猛虎調伏の図」©魚沼観光協会

永林寺の欄間に舞う「天女」©新潟県観光協会

見ごたえたっぷりの十日町市博物館

 3日目には2020年6月にオープンした十日市博物館を訪れました。3つのテーマ「縄文時代と火焔型土器のクニ」、「織物の歴史」、「雪と信濃川」の常設展示がご覧いただけます。

 十日町は縄文土器の宝庫で、笹山遺跡から出土した国宝の火焔型土器が展示されています。縄文時代中期(紀元前3,400~2,400年頃)という古の時代に制作されたものですが、その流麗なライン、華やかな雰囲気は現代を生きる私たちの感性にも訴えるものが大いにありました。

 昨年オープンしたばかりの博物館には様々な体験ができるような工夫が随所に施されています。例えば、縄文土器や雪の重さを感じたり、自分で織物のデザインをしてみたり、かつての雪国の民家を再現した家にお邪魔したり、など。展示を見る、読むだけにとどまらない、楽しみ方ができる博物館です。

国宝・火焔型土器 自由で流麗な曲線は縄文時代だからこそ生み出されたのかもしれません。
「織物の歴史」を飾る彩り豊かな着物
在りし日の雪国の生活を再現したジオラマ。ノスタルジーを感じました。

冬の自然の恵みをいただく、滋味深い里山十帖のお食事。

 今回の旅のハイライトである里山十帖では「大地の恵みをいただくこと」、「食材の力を感じていただくこと」を大切にしており、季節ごとに地元で採れる食材を利用しています。今回は敷地内の雪室で保蔵され、甘みが引き出されたキャベツや春を間近に控えたこの季節にしか採取できないイタヤカエデの樹液などが提供されました。季節が変われば、メニューも変わります。「季節を変えて、再び宿泊したい」、ご参加いただいたお客様からはそんなお声も聞こえてきました。

「海と大地」鱈と新潟冬菜
「海と大地」鰆とほうれん草など。お客様はほうれん草本来の甘みに驚かれていました。
真鴨と3種のかぶ(赤かぶ、温海かぶ、黄金かぶ)
敷地内の雪室で保蔵され、甘みが引き出されたキャベツと燻製室で作られたベーコン
「里山・さっぱり風味」山葡萄と薩摩芋

里山十帖を囲う雪景色。四季折々に異なる風景、異なる食材を楽しませてくれます。

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