2014年11月4日更新

古代ローマはどこから来たのか? 歴史探訪の旅


エトルリア文化
––– 古代ローマが憧れ、乗り越えた偉大なる文化


イタリアを旅行中に「エトルリア」という言葉を耳にされた方もいらっしゃるでしょう。初めて聞いたという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、このエトルリアの文化なくして古代ローマは成立しえなかったといっても過言ではないほどの存在なのです。 エトルリアとは民族名です。その正確な出自はわかっていませんが、イタリア中央部に紀元前8世紀から古代ローマに同化していく紀元前1世紀まで複数の都市国家を形成し君臨していました。基本的には海の民族であったため、当時の地中海世界最強を誇ったギリシャ人とも交易があり、古代ギリシャの歴史書にもその名が明記されています。

エトルリアは古代ギリシャ語では「ティレニア」と呼びます。そう、現在イタリア半島の西岸の海がティレニア海と呼ばれているのは、まさにそこがエトルリア人の海だったからです。 また、エトルリア人がおもに住んでいた地域は防衛の意味もあり、丘陵の上に町が築かれることが多く、現在ドライブルートとしてもイタリアで最も美しいといわれるトスカーナやウンブリアなど、起伏に富んだ地を好みました。ちなみにトスカーナとは、「エトルリアの地」という意味です。
 
エトルリア時代の城壁や城門が残るウンブリア州のペルージャ
エトルリアが最も得意としたのが建築技術です。そして、これを古代ローマは最大限に吸収しました。

古代ローマの遺産といえば、街道や水道橋、浴場、劇場、競技場などの公共施設、神殿、議会場建設などが挙げられ、地中海世界全体にその遺構の数々が残されています。 しかし、これらの建築技術はローマ人が編み出したものではなく、エトルリア人がすでに持っていた技術を進化させたのであり、彼らの存在なくして古代ローマは語ることはできないのです。

残念ながらエトルリア文化はのちの他の民族同様、古代ローマのお家芸でもある「同化」の中で見る影もなくなっていきますが、それでもローマ周辺、トスカーナ州に隣接するウンブリア州の町々に、その面影を、礎を見ることができます。「栄光の古代ローマとペルージャの旅」では、元エトルリアの地を散策しながら、古代ローマ発展を支えたエトルリアの面影を感じていただきたいと思います。


天空に浮かぶ町オルビエート
そこに鎮座する金色に輝くイタリア傑作の教会堂

 
天空に浮かぶような、と称されるオルビエート
エトルリア人が築いた町を起源とするイタリア中部の町は割合に多く、その代表的な街のひとつが、ローマから100キロメートルほど北に上がったところにあるオルビエートです。エトルリア人は丘の上を好む、とご紹介しましたが、ここは丘というより断崖、いや断崖というより天空に浮かぶ城といった方が正しいくらいに、切り立った大きな岩盤の上に造られています。ローマ~フィレンツェ間を走るアウトストラーダ(高速道路)からもくっきり見えるくらいです。街の外から展望すると、まるでおとぎの世界を見ているかのようです。

そして、中世には、ここに巨大なドゥオモが築かれました。

現在も太陽の光を浴びてキラキラと輝きを放つ黄金のモザイクのファサードを目にすると、まさしく「神の家」を感じさせます。イタリアの、いやヨーロッパのゴシック建築を代表するといっても過言ではないくらいの傑作です。ローマから100キロとそれほど遠くないということもあり、ローマ教皇もこの要害の地を、緊急時の避難場所として利用したこともあります。
 
オルビエートを象徴する大聖堂。ゴシック様式の傑作です

古代ローマの栄光を感じさせる
ローマ周辺の遺跡を巡り帝都ローマへ

ツアーでは、エトルリアの地を訪ねて古代ローマの礎を感じていただいた後は、帝都ローマへ向かいます。その途上で、ローマ周辺に点在する古代ローマの遺構をいくつかご覧いただきます。帝国最大版図を誇ったハドリアヌス帝。「ヴィラ・アドリアーナ」と呼ばれるその皇帝の別荘が、ローマ郊外のティボリにあります。近年、映画でも話題になった『テルマエ・ロマエ』に出てくる皇帝はこの人であり、その温泉の舞台がここです。 そして古代ローマの外港であった「オスティア・アンティカ」(今は遺構がわずかに残るのみ)、アッピア街道を経て、古代ローマの南門セバスティアーノ門からローマへ入っていきます。2000年前の世界が、現代の町のあちらこちらに残されているのは本当に驚かされます。

ローマ滞在中は、あえて「古代ローマ」のテーマに絞ってご案内します。政治の中心であったフォロ・ロマーノをじっくりとご覧いただきます。ツアーで巡ってきた歴史がここに凝縮されています。最後はフォロ・ロマーノを見下ろすカンピドリオの丘へ。かつてはここには全能の神ゼウスの神殿がありました。エトルリアの地を巡り、古代ローマの遺構を見ながら帝都へ入り、帝国の中心であったフォロ・ロマーノを歩いて、神の地へ至る……旅を締めくくるに最もふさわしい場所がこのカンピドリオの丘でしょう。
 
フォロ・ロマーノ。紀元前6〜紀元3世紀頃まで古代ローマの中心地として栄えました

現代のローマの輝き
近代、宗教都市としてのローマの再生


最終日はローマでゆっくりお過ごしいただきますが、「今」のローマも少しだけご覧いただきます。ご存じのように古代ローマ帝国は崩壊し、その後、ローマはキリスト教徒の聖地として復活し、教皇庁が置かれます。 中世からルネッサンス後期において教皇の権威、政治力、そして経済力はヨーロッパ世界では大きかったのですが、16世紀半ばともなると、王権の強化、宗教改革もあって教皇の力は弱まりました。政治力も、経済力も失った、カトリックの旗手であるという宗教上の権威だけを保持し、ローマ教皇は君臨します。そのために町は大改革され、サンピエトロ大聖堂をはじめとする4大聖堂をはじめ主要教会堂の修復、各広場の整備、それらをつなぐ道路の敷設、整備を行ないました。

その結果、テヴェレ川沿いのバチカンやサンタンジェロ城を見渡す風景や、ナヴォーナ広場やポポロ広場に代表されるような美しい広場をつくることに成功しました。現代のローマを歩くだけで、ある意味で“お宮参り”みたいなものなのですが、そんなことは考えずにただ見て歩いているだけで、楽しませてくれるのがローマという街です。
 
テヴェレ川の右岸にある城塞、サンタンジェロ城。対岸とサンタンジェロ橋で結ばれています。

栄光の古代ローマ(3連泊)とその礎を築いたエトルリアの足跡を辿る
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