2014年7月1日更新

水都トレヴィーゾ その魅力の秘密を解く

トレヴィーゾを特徴付ける豊かな水量とポルティコ(柱廊)とバルコニーを配した家並み
 
町の中心シニョーリ広場裏手に流れる運河沿いには、柳がしだれます
新たな旅の舞台は、 小さな水の都  

東京支店の乗田憲一です。2014年は「さあ、イタリアへゆこう」の合言葉の下、各種新ツアーの発表はもちろん、イタリアの魅力を感じていただく様々なイベントを開催しています。

なかでも「水の都トレヴィーゾ」をテーマにした大きな講演会が、5月末にイタリア文化会館で開かれました(その様子はこちらから)。ゲストの陣内秀信法政大学教授はイタリアの都市・建築史研究の第一人者で、著書もたいへん多い先生です。私自身、先生の著作にふれながらイタリアの添乗を重ね、実際にその建物を、都市を見ることで何度となく感動し、どんどんイタリアが好きになっていきました。

今回取り上げるトレヴィーゾは、ベネチア近郊の小さな町。まだまだあまり知られていませんが、10年前に訪ねて以来、私のお気に入りの町になっています。先生と打ち合わせを重ねるうち、トレヴィーゾの魅力をあらためてとらえ直してみよう、ということになりました。ツアーは9月下旬から10月初旬に3本限定でご用意いたしました。


風光明媚な運河の町、トレヴィーゾ
運河沿いに連なる家は、かつては小舟で横付けできました
 
活気溢れる魚市場
トレヴィーゾは、町の周囲に、北から注ぐボッテニガ川と南を流れるシーレ川を利用した堀を配し、その内側を城壁で囲った中世の町です。ボッテニガ川を町中まで引き込んで5つの運河を通し、北から南への緩やかな高低差を利用して、南端でシーレ川へと流しています。町の南東が港の機能を果たし、水量のあるシーレ川はアドリア海へと注ぎ、ベネチアとつながっていました。  

清流と緑の多いトレヴィーゾの町はベネチアの貴族にとっては憧れであり、「ベネチアの箱庭」と呼ばれていました。港に近い太めの運河には中洲が造られ、魚市場が形成されています。昔はベネチアで水揚げされた魚が運河を利用してここに運ばれてきていました。今も朝から昼過ぎくらいまで魚市場になっていて、市民たちが集まっています。それ以外の運河にもいわゆる職人街を形成していた界隈があったり、女性たちが集まる洗濯場があったりときっちりとした町の機能の跡が見て取れます。魚市場はとっても賑やかで、この周辺にはお店も多く、歩いているだけで楽しくなります。海が近いことから新鮮な魚介類を提供するレストランが多く、「アンティコ・トーレ」という老舗はとくに私が気に入っている店のひとつ。ツアーにももちろん組み込みました。また、デザートとして有名なティラミスはトレヴィーゾが発祥ですので、ぜひご賞味ください。  

宿泊は町の南端にある、城壁の一部を利用した「カールトンホテル」。このホテル近く、シーレ川沿いを西に行くと水辺の美しい風景を楽しめるので、朝食前の散歩をお勧めします。柳がしだれ、清涼感いっぱいの水がたゆたい、カモが気持ちよさそうに泳いでいる、心安らぐ風景です。夕方は東方向へ行き、かつて港があったあたりにある100年以上続く老舗居酒屋「オステリア・ポンテ・ダンテ」で、軽く一杯ひっかけてほろ酔い気分に浸るのもおすすめ。ヴェネト州の白ワインに、魚介のおつまみ。最高です。余談ですが、服飾メーカーのベネトンもトレヴィーゾに本社があります。
 
ブルキエッロ社の船に乗ってのんびりとブレンタ川クルーズを
貴族の遊び、ブレンタ川クルーズ  

ドロミテ山塊からの豊富な水源は、いくつもの河川に分かれ、やがてアドリア海へと注ぎ込みます。トレヴィーゾを流れる2つの川もそうなのですが、もうひとつこの周辺で重要な川がベネチアに流れ出るブレンタ川です。

かつてベネチア貴族は、週末になると船でこの川の河口からイタリア本土へ入り、別荘(ヴィラ)を建てて夜な夜なパーティーをして優雅に過ごしたといいます。その名残といえる数多くのヴィラがこの川沿いに残されています。現在はこのブレンタ川クルーズが人気で、川沿いの美しい景色を楽しみながらベネチア貴族の優雅な気分を味わえます。今回はこのクルーズの半日コースをお楽しみいただきます。昼食はヴィラを改装したレストランにてご用意しました。


グラッパ酒の故郷を訪ねる
バッサーノでは屋根付き橋にもたれながらグラッパ酒を
 
“小さなベネチア”と呼ばれるキオッジャ
またトレヴィーゾ滞在中は、そのブレンタ川が流れる美しい町、バッサーノ・デル・グラッパへとご案内します。ブレンタ川に架かる屋根付き橋がたいへん印象的な町です。幅広の橋からはうっすらと雪を戴くグラッパ山がそびえ、その向こうにはドロミテ山塊が続きます。食後酒として有名なグラッパ酒はこの町の名産。橋のたもとにちょうどグラッパのお店がありますので、グラッパを片手に橋から清流の音に耳を傾け、山並みを眺める、そんな贅沢な時間を過ごしてはいかがでしょうか。  

旅の前半ではベネチア近郊の漁師町で「小さなベネチア」とも呼ばれているキオッジャでお過ごしいただきます。賑やかな魚市場を訪ねたり、運河沿いを散策したりしてお楽しみください。 
 
陣内秀信 法政大学教授

陣内秀信先生にトレヴィーゾの魅力をお聞きしました  

「トレヴィーゾは小さな町全体が城壁と堀で囲われ、緑が多く、ヒューマン・スケールの市街地の中を幾筋もの清流が流れています。水と緑に囲まれた、実に気品のある歴史都市です。中心には、風格のある公共建築で見事に囲まれた野外サロンとしてのシニョーリ広場があり、市民は毎日のようにここに集い、仲間と立ち話を楽しみます。都心から車を締め出した人間のための広場や街路は、まさに社交場として機能しています。光と影の変化に富んだ街路を歩き、時に水辺でくつろぐ。これほどまでに魅力に溢れたトレヴィーゾですが、有名建築はほとんどなく、観光客の数も少ないです。地元の人々に愛される居酒屋が多いのもこの町の特徴で、イタリアらしい豊かな生活都市を満喫するのに、トレヴィーゾほど恰好の町はありません。」
(『WORLD旅のひろば』2014年6月号より転載)


「水都トレヴィーゾとブレンタ川クルーズの旅」はこちらから 

陣内秀信先生の講演会の様子を、知求アカデミー事務局だよりでご紹介しています。
こちらからご覧ください。
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