2015年5月25日更新

母なるボルガ川を旅し、ロシアの原風景と出会う

                  地中海のフェニキア人も、アラブの商人も、
               シルクロードを辿った行商たちも、いつの時代も人と物が
               移動することによって街や国、文明が形作られてきました。
                 古代文明を振り返るとそこにはつねに大河があり、
               いかに人が水に寄り添って暮らしてきたかがよくわかります。

                  今も滔々と流れる大河。大河を旅するとき、
              その主役は古都や小さな村、そして、都市部にはない風景です。
                  ロシアの本来の姿を垣間見ることができる、
                  それが大河ボルガの船旅の最大の魅力です。

滔々と流れるボルガ
母なる大河にこそ 歴史あり
 

全長3690キロ、ヨーロッパ最長の川ボルガは、モスクワの西を源流とし、オカ川、モスクワ川、ドン川、オネガ湖、ラドガ湖、それらをいくつもの運河でつなぎ、広大なロシアの大地を満たす豊かな水系を形成しています。北はバルト海から南はカスピ海、黒海まで、鉄道が敷設され陸路が主流となる20世紀初頭まで最も重要であったこのボルガ川水系は、まさにロシアの命であり、すべてを生み出す「母」なる存在でした。大河のあるところに人は集い、このボルガ水系によってロシアの歴史が刻まれ、文化が育まれ、暮らしが続けられてきました。「ボルガの舟歌」など多くの民謡に歌われ、レーピンの絵画「ボルガの船曳き」に描かれ、またこの川を題材にした文学作品の多さからも、ロシアの人々がいかに心のよりどころとしているかがわかります。
カリュジンの「幻の鐘楼」
水門を越えて、ボルガ水系へ  

夏が終わり、秋の装いを見せ始める8月下旬、首都のモスクワからサンクト・ペテルブルクまで約160メートルの標高差を、17の水門を通過しながらゆく1522キロの船旅。確かに、空路での移動や整備された道をバスでゆくのは時間を節約でき、限られた日数で広大なロシアを旅するには、よいのかもしれませんが、古よりロシアの大地と文化を育んだ「母なる大河」をゆく船旅ならば、今や都市化で失われつつある本来のロシアの牧歌的な田舎風情がご覧いただけるのです。  

海抜156メートルのモスクワを出航しますと航路で最も高い192メートルの分水界に入り、その後、モスクワ運河へと入ります。6つの水門を通り、水位を調整しながら船の階段を下り、ボルガ本流へと入ります。ここからルイビンスコエ貯水池まで約200キロのボルガ本流を航行します。途中、河畔沿いに佇む小さな村々を見ながら進めば、高速道路からはけっして見ることのできない牧歌的な風景が広がっています。カリャジンの先にある「幻の鐘楼」を過ぎると、ボルガ川は大きく90度近く蛇行し古都ウグリチに到着します。
古都ウグリチは、モスクワをぐるりと囲む「黄金の環」と呼ばれる町のひとつです
 
ウグリチの「血の上のドミトリー皇子教会」
「黄金の環」の古都 歴史の深いウグリチ  

ボルガ河畔に佇むクレムリン(城塞)は10世紀に築かれたといわれ、クレムリンの端に茶褐色の「血の上のドミトリー皇子教会」が見えてくると、「黄金の環」のひとつに数えられるウグリチに到着。16世紀後半、ロシアの英雄イワン雷帝時代に栄えた古都です。クレムリンの中にある教会のフレスコ画、また、市場の先にある17世紀に建築された修道院の3つ並ぶ円錐形の塔は珍しい建築様式で、現在ロシアにはほとんど残されていません。のんびり古都の散策をお楽しみください。

その後、ルイビンスコエ貯水湖へと入ると、周辺はまるで海のような景観へ変わります。ボルガ本流はそこから東南へ流れてゆきますが、さらに北上し、白湖とキジ島のあるオネガ湖をつなぐボルガ・バルト運河へと入ってゆきます。
クルーズのハイライトのひとつ、世界遺産「キジ島の木造教会」を訪問します
 
朝日や夕日は実に印象的
船でこそ訪問が可能なカレリア地方へ  

ベロエ湖=白湖を越えると、中世の頃からスウェーデンがロシアと領土争いを繰り広げたカレリア地方へと入ります。白湖を北上すると周囲にほとんど村はありませんが、静かな川辺の景色が広がり、朝晩は神秘的な風景が広がります。ここまで来ると、道路網も十分に整備されておらず、陸路で訪れるのは難しい地域です。北海と黒海、カスピ海の分水界となる水門に入ると、80メートルもの標高差を次々と水門で通り抜ける、運河の中でも最もダイナミックな区間を通過します。そして、あの釘を一本も使わずに建てられた木造教会で知られるキジ島があるオネガ湖に入るのです。  

キジ島を後にして、スヴィリ川を通り、大きなラドガ湖を通り過ぎると、サンクト・ペテルブルクが近づいています。街の中心を流れるネヴァ川はこの湖から流れて海抜0メートルへと下がってゆき、モスクワから始まった壮大な1522キロの旅を締めくくるロマノフ王朝の都、サンクト・ペテルブルクが近づいてきます。
エカテリーナ宮殿を訪ねます
エカテリーナ二世のドレス
エカテリーナ宮殿の観光を組み込みました  

夏の繁忙期が終わり、ゆとりを持って観光することができるシーズンであることから、サンクト・ペテルブルクでは、郊外にある「エカテリーナ宮殿」の入場観光を新たに加えました。10月に入ると日ごとに寒さを増しますが、9月は爽やかな気候が続きます。庭園からは、女帝が好んだ水色の美しい宮殿が木々の間に映え、部屋中が琥珀で覆い尽くされた「琥珀の間」をはじめ、大黒屋光太夫が女帝エカテリーナに謁見したといわれる大広間など、ロマノフ王朝の栄華が随所に偲ばれます。
 
「黄金の環」の町のひとつ、ウラジミール
新たなプログラムと前泊・後泊プランをご用意しました
「黄金の環」を巡り、より深くロシアを知る  

6世紀後半、ひとりの英雄の登場によってロシアが中央集権体制へと向かい、リュリーク朝が起こります。しかしその帝国の形成以前、11世紀から16世紀にかけていくつもの諸都市が公国としてモスクワとその覇権を争いました。それら諸都市がまるで環を描くように点在することから、今日では「黄金の環」と呼ばれています。古き良き本来のロシアが残る黄金の環の中でも、最も美しいスズダリに連泊し、11世紀に建設されたクレムリンや町に流れるカーメンカ川沿いをのんびり散歩し、古都に浸っていただくプランを新たに設けました。一度でしっかりとロシアをご覧になりたい方にはぜひおすすめです。帝国以前のロシアの姿から、首都モスクワ、そしてペテルブルクへと至るこの旅は、ロシアを深く知る旅としておすすめいたします。

※前泊・後泊プランに関しては、ツアー担当までお問い合わせください。

 
アナベラ号
アナベラ号のプログラムや
「ロシアおふくろの味」も魅力


途中、船内での過ごし方は様々。アナベラ号のスタッフも趣向を凝らし、皆様が飽きないよう、時には民族衣装を着てレストランで出迎えてくれます。眺望がよい最上階の屋上やサロンは常時開放されており、水辺の景色を楽しむのに最適。

とくに印象的なのは、夕暮れ時にサロンで聴く「カチューシャ」や、「ともしび」といった懐かしいロシア民謡の調べ。都会に住むロシア人でさえ忘れかけているかのような「ロシアの心」を感じる瞬間です。民族音楽を聴いた後には、レストランにて本格的なロシア料理を。これもまた、都会のロシアにはない本来の家庭の味が楽しめ、しかも絶品なのです。アナベラ号は、船が大きくないため、船のスタッフとお客様の距離がとても近く、下船する頃には別れ難い気持ちになられる方も多いようです。
船内では心温まるおもてなしを
船内は快適です

ツアーの詳細はこちらから

宮廷晩餐会と大河ボルガの船旅
【成田発】 
【関空・中部・福岡発】
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東京支店
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