2014年5月1日更新

「アルプスのローマ」を訪ね、山岳美を満喫する

日本人はおろか、観光客も少ないグレッソネイの谷ですが、山並みとともにあるサン・ジャンなど、絵になる村が点在しています。

4つの山の女王に囲まれた地

イタリア20州の中で最も小さい州が、ヴァッレ・ダオスタ州。イタリア語で書くと、Valle d' Aosta。アオスタ渓谷を意味し、名のとおり、谷に開けた町です。スイスとフランスの国境に接し、北へ向かうとアルプスが立ちはだかります。古代ローマ帝国時代、アルプスを越えてローマへと続く道はこの渓谷にしかなく、かのハンニバルがゾウを連れて辿り着いた場所もここでした。


町歩きが楽しい アオスタ

州都のアオスタは旧市街がとても小さく、1時間もあれば町の中心をぐるりと歩いて回れます。イタリアの最北部に位置しますが、意外や見応えのあるローマ遺跡や中世の雰囲気を残す建物が多数残されています。
初代ローマ皇帝アウグストゥスの凱旋門
アオスタの歴史は古く、古代ローマ時代には非常に重要な交通の要衝として、ガリア(今のフランス)へと、アルプス山脈を越える前に立ち寄る町でした。

現在の旧市街の外れにあたる場所に凱旋門があり、そこから中心に向かって歩いていくとプレトリア門があります。また、現在の町の中心である市庁舎前の広場で、縦と横のメインストリートが交わります。これが古代ローマの町の特徴で、その様子を今もよく残しています。町の大きさに比して、大きなローマ時代の円形劇場跡などを見るにつけても、当時の繁栄がいかほどあったかを偲ぶことができるでしょう。

古代ローマ時代ののち、トリノを中心に発展したサヴォイア公国の支配下に置かれたアオスタは、サヴォイア様式と呼ばれるこの地方独特の建築様式を取り入れ、また、イタリアで発達したルネサンス文化を取り入れた美しい町として発展していきました。市庁舎前広場から西に伸びる道がとくにこのサヴォイア様式の美しいところで、路地を歩きながら建物を見ると、窓のないところに窓を描いていたり、平らな壁に彫刻が彫られている、騙し絵が用いられていたりします。サヴォイア様式の町並みは、この辺りの町や村に共通して見られる特徴で、ちょっと注意しながら散策していると、いろいろな場所で発見することができるでしょう。
観光客や地元の人々で賑わうアオスタのメインストリート。奧にアウグストゥス門が見えています。

アルプスを愛でる穴場の地

アオスタを治めていたサヴォイアは、イタリア統一運動の主体となった公国であり、アオスタはご紹介しているようにイタリアの一部です。しかし、フランスとも国境を接しており、アオスタはイタリア国内で唯一フランス語が公用語になっている州でもあります。街角で見かける標示にもイタリア語に加えてフランス語が見られたり、町並みにもどこかフランスのエスプリが感じられたりして、トマトと赤屋根瓦のイタリアの雰囲気とは少し異なります。
 
チェルビニアからプラトローザまで空中散歩
アオスタはスイスとも隣り合わせ、その国境はアルプスが成しています。つまり、アオスタはその麓にあり、4つの女王、すなわちマッターホルン(イタリア側ではチェルビーノ、4478メートル)、モンブラン(モンテ・ビアンコ、4807メートル)、モンテローザ(4634メートル)そしてグラン・パラディーゾ(4061メートル)の名峰に囲まれるようにしてあります。

日本ではまだまだ知られていませんが、ヨーロッパ人がこの絶好の地を放っておくわけはなく、冬はスキーを目当てに、夏はアルピニストがたくさんやってきます。イタリアで夏を過ごすのに最上の地のひとつといえるでしょう。


グラン・パラディーゾを望む

州都アオスタの南にある、イタリア国内最高峰のグラン・パラディーゾは、まだまだ知られていない山景です。「大いなる天国」と名づけられたその山の一帯は、1922年にイタリアで最初の国立公園に指定された場所でもあります。それより以前は、イタリア王国最後の王、ウンベルト二世のサヴォイア家直轄の狩り場でした。当時は王室の人間しか入ることはなく、国立公園になってからは保護されるようになりました。それがために、鉄道やロープウェイで山にすぐそばまで近づくことは叶いませんが、この風光明媚な地にリゾート開発は及ぶことなく、手つかずの大自然が残されることになりました。
コーニュを拠点に国立公園を訪ね、雄大なグラン・パラディーゾの眺望をお楽しみいただきます。
チェルビーノを映すラーゴ・ブルー


素朴なグレッソネイの谷へ
その拠点となるのがコーニュという小さな村です。原野の向こう、渓谷の間からグラン・パラディーゾが顔を覗かせる、頂に白雪を残す山容を眺めていると、心が晴れていくようです。”大いなる天国”がそこにあります。

また、ツアーでは、イタリア側でチェルビーノと呼ばれるマッターホルンの麓チェルビーノへ向かう前にラーゴ・ブルーに立ち寄ります。林の中を少し入ったところに小さな青い湖が広がりますが、あるポイントに立つと、鏡のようになった湖面にチェルビーノが映って見えるのです。同じ山でもスイス側から見る姿とは異なり、力強い印象を与えるチェルビーノの雄姿をぜひご覧いただきたいと想います。
ヴァルサー文化を伝えるミュージアム(写真提供:INTERNO MUSEO COSTUME)
ツアーの締めくくりとなるのが、チェルビニアの谷の東に位置するグレッソネイの谷での宿泊です。モンテ・ローザのすそ野にあたり、その雄姿をたっぷりと味わっていただけることでしょう。

グレッソネイのユニークな見どころとして、イッシム村のサン・ジャコモ・マッジョーレ教区教会が挙げられます。この教会には、アルプス指折りのフレスコ画が描かれていて、実に見応えがあります。また、グレッソネイの谷は、ヴァルサー人が居を構えたところでもあります。彼らはゲルマン系の遊牧民族で、アルプスを開拓し、牧畜を糧としながら移住を繰り返してきました。

町には、ドイツやオーストリアで見かけるような石を葺いた木造建築の家々が見られます。先に、アオスタの町には、イタリアでありながら、フランスの要素も感じられるとご紹介しましたが、グレッソネイに足を延ばせば、イタリアでありながらドイツ風情に、アルプス風情も感じられるのです。
イッシム村のサン・ジャコモ・マッジョーレ教区教会の正面には、フレスコ画が彩る15のほこらが並んでいます。

アオスタの伝統工芸と食文化
 
アオスタは木彫りや手編みレース、革細工など伝統工芸が盛んで、街を歩いているとお土産にぴったりのかわいらしい小物を見つけることができます。アオスタの名物としてよく取り上げられるのが、複数の飲み口がついた木彫りの器「友情の杯」です。中に蒸留酒グラッパとコーヒーやスパイスを入れ、友人同士で回し飲みをして、心も体も温めるという伝統があります。

食文化はやはり隣接するスイス、フランスの影響も受けていて、名産のフォンティーナチーズを使ったイタリア版チーズフォンデュもよく食べられます。厳しい冬を越えるため保存食のハムやサラミなども種類が豊富です。

雄大な山岳風景とともに、独自の文化を持ち、イタリアの奥深さが感じられるアオスタ。 その魅力を多くの皆さまにぜひ知っていただきたいと思います。
アオスタ名物「友情の杯」
おいしいチーズをどうぞ

「アオスタ谷の小さな村と圧巻のモンテローザの旅」はこちらから
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