2013年9月1日更新

世界遺産の第1号、エチオピアの傑作建築

エチオピアの首都アジスアベバから北北西に約400キロメートル。ここにエチオピアで、いや世界でもきわめて珍しい教会群があります。ガラパゴスなどとともにユネスコの世界遺産の第1号として1978年に登録されたラリベラの岩窟教会群です。

王都を第2のエルサレムに

「ラリベラ」とは、もともと12世紀のエチオピアの王子の名前でした。王国の権力争いに巻き込まれそうになった王子は1160年、キリスト教の聖地であるエルサレムに亡命。彼は25年間エルサレムに滞在の後、1185年本国に戻り王位に就きました。ザグウェ朝第7代国王ラリベラ王の誕生です。

エチオピアではすでに4世紀、アクスム王朝のエザナ王の時代にキリスト教を受け入れていましたが、本格的な教会の建築に着手したのはこのラリベラ王の時代です。エルサレムから戻った王は、「王都ロハの町を第2のエルサレムにせよ」という神のお告げを受けました。さらに神はすべての教会を一枚岩で造れとも指示しました。
 
ラリベラ王は自分の住む村ロハを「ラリベラ」と改称、そしてここの雨期にのみ水の流れる川を、「ヨルダン川」と名付け、その両側にエルサレムそっくりな建造物を作ろうとしたのです。 ヨルダン川の南側にはマドハネアレム(救世主)教会、マリアム(聖母マリア)教会、デナゲル(聖処女の家)教会、マスカル(聖十字架)教会、そしてラリベラ王の墓のあるゴルゴダ・ミカエル教会の5つが、北側にもエマヌエル教会、ガブリエル教会、ラファエル教会、アッバ・メルクリオス教会、アッバ・リバノス教会の5つ、つまり合計10の教会が建造されました。
 
岩窟教会のひとつ、アッバ・リバノス教会
キリスト教絵画にもご注目ください
教会ごとに様々な十字架があります。
こちらからラリベラの十字架コレクションをご覧ください(フォトギャラリー)。

伝説によると、10番目の教会が完成した後、聖ゲオルギウスがラリベラ王の夢枕に現れ、自分にも聖堂を捧げよと求めました。そこで11番目の教会、ゲオルギウス教会が造られたといわれます。

この11番目の教会がラリベラの教会郡の中でも最高傑作です。これらの教会は普通に建築されたものではなく、巨大な一枚岩を掘り貫いて作ったものです。岩塊の上から四辺形の溝を深く彫り下げ、建物全体を浮き出させ、次いで外部と屋根に彫刻を施すという、まさに驚嘆に値する工法といえます。

これに匹敵する建造物は世界中を探してもほとんど見当たらないでしょう。強いて挙げるとすれば、インドのエローラにある石窟寺院、あるいはヨルダンのペトラに残るファラオの宝物殿やエルディール修道院でしょうか。
これほどの偉業がどうやって成されたのか、ラリベラ王は天使の力を借りて成し遂げたとも言い伝えられています。
巨大な一枚岩を堀り抜いて造られた傑作建築の聖ゲオルギウス岩窟教会

聖ゲオルギ教会は、今もエチオピアのキリスト教の聖地であり参拝者が絶えません。内部に入ると薄暗い教会の奥から、きらびやかな衣装を身に着けた僧侶が現れ、この教会の宝物である「聖なる十字架」を恭しく見せてくれることがあります。その姿は、まさしく神々しさを感じさせてくれます。
ラリベラはエチオピアのキリスト教の聖地として、参拝者が絶えません
参拝者の中には熱心に聖書などに読みふける様子もよく見られます
トゥクル・ビレッジ
エチオピアのトゥルッリ!?

教会の近郊には、すべて円錐形をしたトゥクルと呼ばれる伝統建築が並ぶ集落があります。下の部分が木造、屋根は萱葺きだが、その形はなんとなく南イタリアのアルベロベロにあるトゥルッリに似ています。 以前、訪ねたときに、一軒の家の前に小学生ぐらいの女の子が立っていて、笑顔で手招きしてくれたので、家の中を少し覗かせてもらったことがあります。中に入ると入り口のすぐ近く、台所と思われる場所で、白い布の服を着た女性が石臼で粉を挽いています。その女性の姿を見て、はっと思い出されることがありました。
タナ湖とパピルスの小舟
 
昔、エジプトで、サッカラの階段ピラミッドのそば、メレルカのマスタバ墳の中に入ったとき、中に4000年前の絵が色鮮やかに残っていました。その絵に描かれた女性の姿にそっくりなのです。 思えばエチオピアのタナ湖では今なおパピルスで造られた舟が使われるなど、古代エジプトの文化の源はここにあり、それがナイルの流れとともにエジプトにもたらされたことが想像されます。

【成田発】「ナイル源流エチオピア神秘の旅」の詳細はこちらから
【関空発】「エチオピア神秘の旅」の詳細はこちらから
 
エチオピアは絵になります。写真になります。フォトギャラリーもご覧ください。

次のピックアップツアー「南エチオピア民族の旅」はこちらから
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