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済州島の原風景をゆく オルレをのんびり休みながら

 
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 ソウルで20年に及ぶ記者生活を送って働いていたソ・ミョンスクさんは、時間に追われる生活から抜け出したいと、スペインのサンチャゴ巡礼路を訪ねました。彼女は巡礼路を約1カ月かけて歩きながら、故郷の済州島にも、この巡礼路のように「自分」と向き合う契機を与えてくれ、また済州島の本当の魅力にふれられるような道を造れやしないかと思い至り、ついに実現してしまいました。そうしてでき上がったのが、「オルレ」です。それまでのドライブする島が、一気に歩く島に変わってしまったのです。

 これはおもしろそう。最近注目を集めつつあるこのオルレを実際に歩いてみたいと思い、成田空港から直行便で、韓国最大、最南端の島、済州島を訪ねました。到着した空港は、大きなビルボードが消費を誘い、観光リゾート地然とした様子に不安がよぎったのも事実。しかし、歩いたオルレの手つかずの自然や昔ながらの民家が並ぶのどかな風景は、旅心を十二分に満たしてくれるもので、皆様にご案内するに値すると確信したのでした。

 ところで、「オルレ」とは、済州島の言葉で「路地」を指します。済州島の風景の特徴は、島に吹く強風を防ぐために家や畑が石垣で囲まれていること。家の玄関を大きな通り沿いには造らず、石垣を積み上げた曲がりくねった道の先に造るようにしていました。この、玄関までの曲がりくねった道のことを「オルレ」と呼び、済州島に育った人々にとっては外と家をつなぐ大切な道、家族の成長を見守る道でした。

 現在、設置されている「オルレ散策路」は、全部で12コース。済州島の南海岸に沿って東西約216キロにわたり続いています。地元韓国では、少しずつ歩いてすべて制覇する方も多いようですが、ツアーでは、無理なく歩ける、その中でもおすすめのルートの一部へ皆様をご案内します。

東京支店 春名 釈

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