ワールド航空サービス

 菊間潤吾社長が「旅行業界のパイオニア的プランナー」と言われる所以は、「ツアー・オブ・ザ・イヤー」〔注1〕を受賞した「北極点への船旅」(2001年)や、日本初の一般旅行者によるサウジアラビア・ツアー(1996年)など、次々と旅を愛する人々の夢を現実のものとしてきた「初めて」または画期的な企画ばかりではない。旅行客が集中する名所のすぐ隣にある知る人ぞ知る静かで美しいフランスの田舎町、揚子江を下りながら広大な中国内陸部をじっくりと味わう客船の旅等々、観光都市だけを点で結んで移動する観光とは全く異なる視点から繰り出される新鮮な企画こそ、本格派の旅好きからも「パイオニア」と称される所以だろう。激安ツアーですら過当競争をくりかえすこの時代、価格に訴求しない高品質の旅を、年間に約2000ツアー送り出している。ワールド航空サービスの利用客は10回、20回のリピーターも数多く、その国の真の魅力へアプローチを模索する同社だからこそ、と言えるかもしれない。また、様々なチャリティ活動とともに、発展途上国で貧困に苦しむ子どもたちに継続的に手を差しのべる支援も行っている。学生時代にはN響でアルバイトをしていたという菊間社長に、N響での思い出や支援への思いなどについておうかがいすることができた。

〔注1〕ツアー・オブ・ザ・イヤー:日本旅行作家協会が(株)トラベルジャーナルとの共催で、1993年から実施している、旅行業界唯一のツアー・コンテスト。集客実績だけではなく、企画の革新性や話題性なども採点対象となる。ワールド航空サ−ビスは、「北極点への船旅」が第9回(2002年)のグランプリを、「激流奔る長江の上流と麗江の旅」が第6回(1999年)の準グランプリなどを受賞している。

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