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初めての添乗で乗った船があの名船QE2。入社早々の若者にとって、それは衝撃的な出会いだったようで、170年に及ぶキュナード社の重みと、それを体現するQE2ならではの古き良きクルーズ文化にふれ、すっかり客船の虜になってしまった。自室はQE2やQM2などのポスターで飾られ、社内では「キュナード馬鹿」といわれるほど。黒の船体に白のキャビン、そして赤いファンネル(煙突)、キュナード社の船が醸し出す重厚な雰囲気とその姿に惚れ惚れするという。
以来、一貫してクルーズデスクを担当している。もちろん添乗の多くは船旅。どこの海、どこの国に行ってもその魅力は尽きないが、客船は動く洋上ホテルと称されるように、煩わしい荷物の移動もなく食事やエンタテイメントを楽しみながら、朝、目覚めればそこは憧れの港町。たとえば、サンマルコ広場の前を通ってベネチアへと入港するシーンは感動的だ。お客様にはこの船旅ならではの魅力をぜひ味わってもらいたい、という。
大学ではフランス語を専攻したが、「もうひとつの専攻」が競技ダンス。もちろん部活だが、4年生の時には全日本学生競技ダンス選手権大会で5位に入賞した腕前だ。添乗中もお客様のご要望に応じてダンスをご一緒することもあり、お客様に喜んでいただけたときは自分のことのようにうれしいという。そしてなにより、お客様に楽しんでもらうためには、自分が楽しまないといけない。添乗員が沈んでいるようではダメ。もっとも、明るい性格の佐藤社員の場合、その心配は無用?
そんな佐藤社員だが、秋田に住むご両親には本当に感謝しているという。東京の大学に、しかも2年も余分に行かせてくれ、好きなこともやらせてくれた。それを思うと、本当に感謝に堪えないという。今は添乗に出るときと帰国したときに必ず両親に電話を入れることくらいしかできないが、いつか親孝行できるよう、そのためには船旅のエキスパートといわれるよう頑張ります、と最後はいつもの明るい佐藤社員に戻って笑って答えてくれた。
Q.なかなかの多趣味?
お酒は飲むのも作るのも好きですね。洋酒を勉強したことがあり、自分でカクテルを作ったりもしています。ビリヤードとかもやっているんですが、最近は社内のジョギングクラブに入って、皇居の周りを毎週1、2回走っています。最後はお酒になってしまいますが……。
Q.勉強は何か?
やはり語学ですね。もともと外国に興味があってワールド航空に入社しましたが、添乗を重ねるにつれ、もっともっと語学を勉強したいと思うようになりました。英語、フランス語、イタリア語はなんとかですが、アラビア湾岸諸国の船旅に行ったのをきっかけに今はアラビア語も少々やっています。
【帰国レポート】
・2009年2月7日発 タヒチボラボラ島 南太平洋帆船クルーズ
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