添乗員を大きく2つに分けると、一見目立ちたがり屋で行動的なタイプと、控えめで裏方に徹するタイプに分けられる。「添乗の仕事はひとつひとつ慎重に」と話す神宮社員は後者のタイプである。
入社1年目の頃、イタリアへの添乗で自分の確認ミスでお客様にご迷惑をおかけしたことがあった。お叱りも受けたが、逆に優しく接してくれたお客様もいた。涙が出るほどうれしかったが、このときの経験が神宮社員のその後の添乗スタイルに大きな影響を与えた。
たとえば、お客様の旅に対する目的や楽しみはひとりひとり違う。事前アンケートや出発前のご挨拶の電話でお客様の目的やご希望をそれとなく把握して、現地
ではスケジュールの合間を縫って、お客様のご要望にお応えできるよう調整に努めることを心がけている。こうしたことも思いつきでやってしまうと必ず失敗す
る。とにかくひとつひとつ慎重に。経験から得た教訓だ。
大学時代はサークル活動に夢中で英語劇のサークルに所属していたが、ここでも神宮社員は舞台に立つほうではなく、衣装や照明、大道具作りと持ち運びと
いった役回りで、持ち味を発揮していた。熱い心を持って演劇に取り組んでいるのは皆同じ。その一体感が好きで、チームワークが大切な現在の営業の仕事に大
いに役に立っていると話してくれた。
大学卒業後は1年間の英語教員生活を経験した後、ワールド航空へ。中学2年の頃にイタリア旅行したときから、将来は海外の歴史や文化にふれられる仕事に
就きたいと考えていた。今は大好きなイタリアへの添乗も数多く担当し、夢が叶っておもしろくて仕方がないといった様子。ただ、課題があるのも十分自覚して
いる。上司からも、「ワールド航空の添乗員は文字どおりツアーのコンダクターとして、旅を組み立ていかに味付けしてお客様に思い出深い旅をしていただくこ
とができるかの力量が問われる」と、言われている。裏方に甘んじることなく、次のステップに踏み出す時期にきているのも確かなこと。これからの成長が楽し
みな神宮社員である。 Q.休みの日には何を?
A.まだ始めたばかりだが、山登りにはまっている。スイスへの添乗がきっかけで、この夏は富士山へ、つい最近、母親と新潟の八海山へも登ってきた。高校を
出てからずっと東京暮らしなので、大自然に接すると本当に癒されるそうで、マイナスイオンが彼女の仕事の活力ともなっているようだ。
Q.趣味は?
A.歴史ものの読書。小さい頃から歴史が好きで、イタリアの歴史や文化に最も関心がある。最近は司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』といった長編の歴史小説を好んで読んでいるそうだ。竜馬を中心とする幕末の志士たちの熱き思いがたまらなく良いそうだ。
【帰国レポート】
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